WEB・モバイル2021.03.17

単なる制作会社ではない!クリエルの信条は、お客さまの成果を追求すること

福岡
株式会社クリエル 代表取締役
Hiroki Shimoji
下地 浩希

ホームページの制作や運用、広告やコンサルティングまで手掛ける「株式会社クリエル」。制作からスタートしてサービスを広げていった背景には、常にお客さまファーストで成果を追い求める真摯な姿勢があったのです。

代表の下地 浩希(しもじ ひろき)さんに、創業までの経緯や事業内容、そして次なる構想までじっくりと伺いました。

 

子どもの頃から身につけたパソコンのスキルを活かして起業

下地さんはもともとパソコンに興味があったのでしょうか?

いえいえ、私が小学生のときはファミリーコンピュータが流行り出したばかり。パソコンなんて身近にありませんでした。ただ、小学4年生のとき、いとこのお兄さんからもらった本の中にパソコン雑誌があり、私なりに読み解いて、ゲームを作るためのプログラムをノートに書いたりしていました。

中学と高校は地元の沖縄・宮古島を離れて、熊本の男子校で寮生活を送りました。中学2年生の休みに島へ帰ったとき、「MSX」という今の時代から考えるとおもちゃみたいなパソコンを買ってもらったんです。ノートを引っ張り出してプログラミングを打ち込んでみたら、ちょっとしたゲームができて感動しましたね。

それがパソコンとの出会いですね。将来の仕事に結びつくのでしょうか?

結果的にはそうですね。子どもの頃は医者を目指していましたが、高校生になると自営業だった父の影響で社長になりたいと思うようになりました。福岡の西南学院大学に進学すると、パーティなどのイベントを開催するサークルを作り、会社の真似事(まねごと)をしていましたね。

何となく就職活動をしないまま卒業し、家庭教師の会社に営業アルバイトで入って社員になりました。そして10年ほど働いた後、ホームページの制作会社を立ち上げました。

制作のスキルはどのように身につけられたのでしょうか?

実はずっと独学なんです。働き始めてからも、自分でホームページを作っていましたから。前の会社をやめて、自宅の一室をオフィスにして個人事業主から始めました。

営業には自信があったので、前職のノウハウを生かそうと、電話でアポイントを取って訪問、契約して制作という流れを考えていました。

ただこのやり方は一人では回らないと早々に見切りをつけましたが…。そして考えたのが当時、はやっていたSNSのmixi(ミクシー)です。いろいろなコミュニティに「ホームページを作ります」と投稿していると、ぽつぽつと依頼が舞い込んできて、全国から制作を請け負うように。

人の2倍のスピードで2倍長く働けば4倍の仕事ができると考えて、立ち上げから2年ほどは1日4時間睡眠でがむしゃらに働きました。2年目からは法人にして事務所を作り、人も雇用するようになりました。

 

お客さまに合わせてサービスを増やし、本当に必要なことを提案

御社のサイトを拝見すると、制作・運営からSEO、リスティング広告、コンサルティングまで幅広く手掛けられています。

必要に応じて分野を広げてきて、最近はホームページの制作と広告を柱にしています。弊社は制作からスタートしたのですが、お客さまと打ち合わせをしていると、本当に求められているのはホームページ自体というより、その先の成果なのだと気付きました。

ページにはアクセスがなければ意味がありません。ですからSEOやネット広告で集客に力を入れる必要があるのです。またアクセス解析をベースにしたウェブコンサルもメニューに入れました。あくまでもお客さまが求めていることにフォーカスした結果、今のような形になったという感じです。

お客さまの成果を第一に考えられているのですね。何かエピソードがあれば聞かせてください。

ある有名企業からお問い合わせいただき、「売上が頭打ちなので広告を作ってほしい」と相談されたことがあります。それで「今どのくらいのアクセスがありますか?」と聞くと、「(アクセスは)あまり見ていない」と言われて。

それなら「広告を打つ前に現状分析をしなければ、広告の効果も見えない」とアドバイスすると、数社の中からうちを選んでくださいました。ほかにも、ネットショップを作りたいと相談されて「やめた方がいい」と言わせてもらったこともあります。

お客さま自身には本当の課題が見えていないことがあります。私たちは「作りましょう」と応じるのは簡単だけど、相手のために本当に必要なことを提案したいと考えています。

これまで1500以上のサイトを作られた実績があり、お客さまの業種もさまざまですね。

おかげさまで、基本的にはお問い合わせや紹介などで仕事が広がっています。お客さまは企業や自治体、病院、クリニックからプロスポーツチームまでさまざま。10年以上お付き合いしている会社もいくつかあります。また、広告に関して、弊社はGooglePartnerで最高ランクの「プレミアGooglePartner」に認定され、2019年には全国で22社、九州で3社のみの「Yahoo!特別認定パートナー」(広告運用パートナー)の認定もいただきました。

仕事のやりがいと御社の課題について、教えてください。

月並みですが、「ありがとう」と言われることがうれしいです。「おかげで売上が3倍になった」「ウェブからの問い合わせが10倍に増えた」「後発なのに業界1位になれた」など、具体的な結果が出てお客さまに喜ばれるのはやりがいですね。今はスタッフが32人になりました。昨年、人事考課の制度を見直し、レベルアップのために研修制度の充実を図っています。コロナの影響で働き方が変わり、お客さまの満足度を上げつつ、スタッフが働きやすい環境をいかに作っていくかを模索しているところです。

 

C3の行動指針にもとづき、日本企業の海外進出をサポートしたい

御社の展望について教えてください。

今のお客さまを大切にしながらも、業界で独自のポジションを確立できればと思っています。具体的にいうと、日本では人口減少が加速する中、日本の会社が海外に進出したり、海外向けのサイトやプロモーション広告などを作るお手伝いをしていくつもりです。

そのための足掛かりとして、まずはオフショアで海外の拠点を作り、現地の情報を集めようと動いているところです。東南アジアの2か国を検討中で、5年後にIPOも目指します。

会社で一緒に働くスタッフには、どんなことを求めますか?

一昨年の秋、弊社の行動指針としてC3を掲げました。Change(チェンジ)、Challenge(チャレンジ)、Client First(クライアント・ファースト)です。進化論ではないですけれど、私たちが生き残るためには、変化してチャレンジしていかなければなりません。ではどう変わるか、何にチャレンジするかというとき、常にクライアント・ファースト、つまり顧客目線で考えようということです。これがスタッフに求めるものです。はからずもコロナ禍になり、このC3が余計しっくりくるようになりました。

最後に、クリエイターにメッセージをお願いします。

私自身はいつもお客さまの目線に立ち、お客さまに対して何ができるだろうと考え続け、真摯であろうと心がけています。クリエイターというのは、「ありがとう」という言葉をいただける素晴らしい仕事です。自分の仕事に誇りを持ち、妥協なく頑張ってほしいと思います。

取材日:2021年2月3日 ライター:佐々木 恵美

株式会社クリエル

  • 代表者名:下地 浩希
  • 設立年月:2008年1月
  • 資本金:1,000万円
  • 事業内容:ホームページ制作・運営、SEO、リスティング広告管理運用、各種印刷物
  • 所在地:
    [福岡オフィス]〒812-0016 福岡市博多区博多駅南1-2-3 博多駅前第1ビル7階
    [東京オフィス]〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-20-3 西新宿髙木ビル8階
    [大阪オフィス]〒564-0051 大阪府吹田市豊津町1-18 エクラート江坂ビル3F
  • URL:https://www.creal.co.jp/
  • お問い合わせ先:https://www.creal.co.jp/inquiry/

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