WEB・モバイル2021.07.14

「その会社にしかない会社らしさ」を伝えることに注力するリクルートラボは、採用の最前線を探求するマーケティング会社

名古屋
リクルートラボ株式会社CEO/代表取締役
Ryuya Hayashi
林 竜也
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求人メディアを販売するだけの単なる代理店ではなく、オウンドメディアをイチから見直し、制作・運用も行う採用マーケティング会社「リクルートラボ株式会社」。

誰もが働きたい職場を日本中に作ることをミッションとし、既存の求人媒体に依存しない採用サイトや、SNSを活用した新しい採用サービスを提供しています。CEOの林竜也(はやし りゅうや)さんに、起業までのいきさつや事業について、また今後のビジョンなどを伺いました。

 

サッカー、留学、そして求人広告のトップ営業へ

 

子供時代の夢を教えてください。

プロサッカー選手になるのが夢でした。小学校4年生の時サッカーに出会い、夢中になり、高校卒業まで四六時中打ち込んでいました。大学でもサッカーを続ける予定で強豪校に進学したのですが、そこで力の差を感じてプロの道はあきらめることに…。しかし挫折感や喪失感はなく、すぐに留学という次の目標ができました。

では、大学時代に留学を?

自分で稼いだお金で留学したいという思いが強かったため、まず大学をスッパリ辞めて就職しました。サッカーは社会人リーグに参加しながら続けました。中学校時代のコーチが新しいクラブチームを立ち上げる際にスタッフを探していました。ちょうどそのコーチが働く施工管理会社で人員を募集しているとのことだったので、コーチ業を手伝う条件で入社し、約1年半働いた後にカナダのバンクーバーへ行きました。

留学から起業までのいきさつを教えてください。

カナダでは、語学はもちろんですが“主張の強い異文化”に触れる毎日は貴重な経験になりました。自己主張ができるということは、自分らしさをもっていること。

それまでは周りの目を気にする性格だったのですが、留学を通じてそれがなくなりましたね。帰国後は求人広告の世界に飛び込み、営業としてトップの成績をおさめられたのです。入社してすぐにアポイントを取り付けた飲料会社で信頼を勝ち取り、1営業所の担当から、最終的には東日本すべてを任せていただけるまでに。この仕事は天職だと感じ、いつからか起業を考えるようになりました。

起業に至った決め手は何だったのでしょうか?

勤めていた会社の事業領域が影響したと思います。飲食を中心に手がけるグループ企業の子会社だったため、求人広告のビジネスをこれまで以上に発展させる必要がありませんでした。もっとダイナミックな仕事がしたいと感じ、独立・起業に舵を切ったんです。

 

「採用サイトで何を伝えるべきか?」を提案する

立ち上げから4期目になります。今までの道のりはいかがでしたか?

最初の1年は「これまでは会社に守られていたんだ」というのを痛感しましたね。営業と経営の違いに戸惑いましたし、すべてにおいて自分から働きかけていくことに苦労しました。しかし、私たちの思いに共感してくれるお客さまとの出会いも多かったので「やっていることは間違っていない」という確信はずっとあって。2期目からビジネスが軌道に乗りはじめ、社員も増やせるようになりましたね。

現在の事業内容を教えてください。

採用サイト制作を中心としたダイレクトリクルーティングを主軸に事業展開しています。とはいえ、採用サイトは「伝えるもの」があってはじめていいものになるため、「会社の思いや魅力をどのように求職者に伝えるか」を重要視し、深掘りを意識しています。お客さまのほうでも採用サイトを検討する際にビジュアルイメージの提案はよく受けるそうですが、「何を伝えるべきか?」という中身まで踏み込んで提案されることは少ないようです。私たちリクルートラボは「その会社らしさ」を伝えることに注力しています。

リクルートラボの強みはどこにあるとお考えでしょうか?

やはり、本質をついたクリエイティブでしょう。例えばお客さまが「部分的に人が足りない」という課題を抱えていたとすると、他社が行うのはそのポジションの求人提案。しかし私たちは「人が足りないのはなぜか?」という視点から状況を客観的に判断し、解決策をご提示しています。こういった“本質をつく”提案ができるのが私たちの強みです。

社名の由来を教えていただけますか?

「リクルートラボ」を直訳すると「採用研究所」。採用の最前線を探求していくという意思を込めています。少子高齢化や労働力人口減少の影響で、今後の採用活動は激しい競争にさらされるでしょう。私たちは採用を学問と同じようにとらえ、より良い戦力をどう提供するのか、トライ&エラーを重ねています。

 

「誰もが働きたい職場」を日本中に作る

 

林社長が日々、心掛けていることを教えてください。

会社でいうと、お客さまとはパートナーの関係であることを心掛けています。そのためには、私たちが採用マーケティングのプロである必要があります。社内会議でも常に「その課題にプロとしてどう向き合うか?」を厳しく問うようにしています。個人的なモットーは「正直でいること」「恩を仇で返さないこと」「何事も楽しむこと」の3 つです。また私はリクルートラボの経営者ではありますが、会社で一番偉いとは思っていません。想いに共感して一緒に働いてくれる仲間と長所を生かし短所を補い合い働いているつもりで。私の3つのモットーは、社内の信頼関係を保つうえでも大切だと考えています。

今後はどんな会社にしていきたいですか?

採用マーケティング会社として、ただ人を集めるのではなく「誰もが働きたい職場」を日本中に作ることが目標です。仕事は人生の約3分の1の時間を占めるものですから、もっと楽しいものにしたいと本気で考えています。そのほうが、企業も、そこで働く人々も幸せになれるからです。私たちはそのお手伝いをするために、採用のプロフェッショナルとして精進していきたい。組織としては数年以内に15名ほどの規模にして、目指すは“名古屋で一番の採用マーケティング会社”です。

当たり前かもしれませんが、採用(活動)は、真剣に取り組むべきもの。なぜなら“会社の土台”となり何年も生き続けるものだからです。その土台から新しい種が芽を出し、会社をさらに強く変えていく、「働きたい会社」を日本中に作っていくことで、企業と人の未来を変えていきます。

最後に、クリエイターにアドバイスをお願いします。

私が「いいな」と感じるクリエイターは、言われたことだけをやるのではなく自分のカラーを出せる人です。その人がプロジェクトに加わることで付加価値を与えるのが、優秀なクリエイターの特徴だと思います。私たちはプロフェッショナルであることを強く意識しています。具体的には、その世界の上位4%に入ることが目標です。クリエイターの世界でも同じだと思うのですが、プロ意識をもって自発的に動くことで、成長のスピードも、幅も、大きく変わるのだと思います。

 

取材日:2021年5月20日

リクルートラボ株式会社

  • 代表者名:林 竜也
  • 設立年月:2018年2月
  • 事業内容:採用サイトの企画・制作、採用広告業務の代行、採用に関するコンサルティング業務、各種販促物のデザインおよび印刷業務、メディアサイトの企画・制作・運用
  • 所在地:〒461-0005 名古屋市東区東桜1丁目3-8 ヴェッセル丸杉ビル3F
  • 電話番号:052-265-7669
  • URL:https://recruitlab.jp
  • お問い合わせ先:https://recruitlab.jp/お問い合わせ/

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