WEB・モバイル2014.03.05

17歳で志したIT業界での起業 ベンチャ-として 新しい価値を創造し続けたい

名古屋
株式会社AI コミュニケーション 代表取締役社長 津山竜也氏
東京で4年間働き、2年前に地元の名古屋で『AI コミュニケーション』を立ち上げた代表取締役社長の津山竜也さん。『新しい価値を創造する』を理念として、大手企業が取り組めないことに挑戦し続けています。中でも名古屋ではまだまだ浸透していないアプリ文化を広めるべく、オリジナル店舗アプリ『APPLY』を使った販促は非常に新しく面白いものです。

AI コミュニケーションの事業について教えて下さい。

広告事業とWebモバイル事業を行っていて、現在の中心はWebモバイル事業です。 特にオリジナル店舗アプリ『APPLY』を使って、お店オリジナルのアプリを制作しています。お店専用のアプリを作り、自社から発信する情報をダイレクトにお客様に発信することで、リピーターの心を掴み売上アップにつながるんです。 アプリにはプッシュ通知機能があり、お店からのオトクなお知らせを発信できることが強みですね。従来、お店からの情報発信はメルマガなどの活用が主流でしたが、メルマガはあまり読まれなくなっています。さらにAndroidでは迷惑メールフィルタの精度が上がってパソコンからのメールも迷惑メールフォルダに入ってしまったり、メール受信がしにくい環境になりつつあります。 そこでお店からプッシュできるツールとして『APPLY』を使うことで、効果的にお客様とコミュニケーションを図っていただき、売上アップのお役に立てればと思っています。現在は飲食店や美容院が多いのですが、ネット選挙解禁になってからは選挙のために立候補者のアプリも制作したりしました。

お客様の反応はいかがですか?

2年前に会社を立ち上げた当時のスマホ普及率は25%くらいで、『APPLY』はまだまだ眉つばものという感じで見られていました。しかしこれから確実に成長が見込める分野だと確信していたので、無我夢中でしたね。最近はさらに普及率もあがったり、スマホへのリテラシーが上がってきて、やってみたいというお客様が増えています。

店舗の集客といえばクーポンサイトが有名ですが、違いはどんなところですか?

実際にクーポンサイトで割引を実施すると、売上面でお店にとって厳しい部分は否めず、お店の価値が下がってしまう場合もあります。しかし、今は自社でメディアを作って集客をしていく時代。自社のアプリであれば、無理をしてインパクトのある割引クーポンを出さずに、自然にお客様とつながることができます。プッシュ通知を使ってお知らせを発信していけば、お客様がまたお店に足を運ぶきっかけをつくりやすくなります。

ベンチャー企業なら新しいことをやらなければ価値がない

いつから起業を考えていたのですか?

起業を思い付いたのは17歳の時です。堀江貴文さんの「稼ぐが勝ち」を読んで、ITで起業したい!と思ったんです。 その後、アメリカに留学して、日本よりもインターネットとユーザーが密接になっている文化を目の当たりにし、確信が持てました。でも僕は高卒なのでいきなり大手企業に入るのは難しいと思い、悩んでいる頃に、ある本を読んでベンチャーには若手が活躍できる環境があるという事を知り、最初はベンチャー企業に営業職として就職する事にしました。採用担当者には「君を雇うことは我々にとってはギャンブルだよ」と苦笑いされながらもなんとか雇っていただきました(笑)。営業未経験で、最初は苦労しましたが、なんとか社内で表彰されるまでの営業成績を残せるようになり、自信もつきました。その時に、あるIT企業の会長さんに出会ったんです。その方の元で修業をしたら目標に近づくし成長できる!と感じて、何回かお話させていただいてる内に、会社に入れて下さい!!って押しかけてましたよ(笑)。

運命的な出会いですね。その会社ではどんなことをされていたのですか?

同じく営業で3年ほどお世話になりました。最終的には部下も持て、お客様も増えてとても充実していたのですが、やはり当初の「起業したい」という目標が頭を離れませんでした。人間はやりたいことを先延ばしにすると、どんどん行動しなくなるじゃないですか。それが本当に嫌だな・・・と、ずっと胸に抱えていたこともあって、ある日突然会長に「起業しますので退職させてください」と言ってしまいました。会長にとっては寝耳に水だったでしょうね(笑)。「もっと先でもいいんじゃないのか?」と何回か引き止めていただいたのですが、「次回はビジネスパートナーとして現れます!」と宣言して、東京から地元の名古屋に戻り、2年前にこの会社を立ち上げたんです。

土地を変えての起業ですが苦労はありましたか?

最初は苦労ばっかりですよ(笑)。自分の中でケジメとして、前職の会社のお客様には営業しないと決めたので、一からの顧客開拓でしたし。スタッフも2ヶ月に1人のペースで増やして、人への投資もしていたのでプレッシャーがキツかったのが本音です。それに会社の業績も思ったように伸びないし・・・心が折れそうになりながらも、この試練は必ず乗り越えられる!と信じて必死に働いていました(笑)。 落ち込む時もありましたが、そんな時はよく本を読んでいましたね。サイバーエージェントの藤田さん、堀江貴文さん、ソフトバンクの孫さんの自伝を読んでいると、起業時はまったく遊びにも行かずひたすら仕事をしていた、と書いてあったので、尊敬する人たちもこうして頑張ったんだと自分を奮い立たせ、気持ちを保っていました。

ご苦労を乗り越えて、2年でたくさんのクライアントとお取引されていらっしゃいますが、心に残ったプロジェクトはありますか?

日本や世界で有名なカーショップ様のアプリとHP制作のプロジェクトですね。もともと知名度のあるクライアント様でしたが、制作したHPは公開前のサイトに比べ、PV数750%UPと驚異的な数字となり、日本のアクセスランキングサイトでも急成長中のサイトとして紹介され、アプリは導入1ヶ月で3000インストールを達成しました。その時は【結果を残した達成感】があり、お客様にも大変喜んで頂けました。もちろん売り上げにも貢献できて、代表の方からは「お前に任せてよかった」とお褒めの言葉をいただきました。この仕事をしていて一番のやりがいはこの言葉ですね。評価してもらえるのは一番うれしいことです。あとは「面白いことやってるね」と、新しいことに挑戦している部分を評価していただけた時も嬉しいですね。

クライアント様のWEBアドバイザーとして新しい価値を提供したい

会社の理念が「新しい価値を創造する」ですが、これはどんなところからうまれたのでしょうか。

やはりベンチャー企業ですから、大手企業と同じ事をしていても、存在価値があまり無いと僕は考えています。新しい価値を提供する事で社会に対して貢献できると思っているんです。もちろん経営者なので新しい事をする際にリスクも考えますが、リスクを考えすぎると行動が遅くなってしまいます。それがとにかく怖いので、あまり考え過ぎないようにして行動を大事にしています。そして僕は今27歳ですが、生まれてからずっと景気が悪かったので経済や会社に対してポジティブな印象がありません。 だからこそ、同世代の人に仕事って楽しいんだ!世の中には面白い会社もあるんだ!という、新しい価値を提供したいんです。その為には自分が結果を出して、『この会社は面白そうだ』とか『入ってみたい!』と思える会社にして行きたいですね。

お客様にはどんな「新しい価値」を提供していますか?

僕たちはお客様にとっての「Web担当者」でありたいと思っています。ITの最新情報などをなかなか知る機会のないお客様に、今はどんなものがあってどんな効果があるか、といった情報を提供するようにしています。僕たちと会うことで、お客様もITについて造詣を深めて頂いて、結果的に一緒に仕事をしないことを選択されても、お客様のITを使った販促戦略が成功するようにしていくことを大切にしています。

今後の目標は?

今年中に東京支社の設立を計画しています。東京展開で、更に会社を成長させていきたいと思ってます。 あとは前期は売上高1100%UPを達成したので、今年もその勢いを落とさずに、今年度の売り上げ目標を達成したいですね。

一緒に今後働きたいと思うスタッフ像を教えて下さい。

前向きで、いい意味で諦めの悪い人です。結果に執着して頑張り抜ける人がいいですね。一緒にお客様や社会に新しい価値を提供していく仲間になりたいです。

取材日:2014年2月24日

株式会社AI コミュニケーション

  • 代表:代表取締役 津山竜也
  • 設立年月:2012年3月
  • 事業内容: <Web事業>HP制作/ECサイト制作/SEO・MEO対策 /Facebookページ制作/Facebookページ制作/スマートフォンアプリ制作/各種通信回線取次業務 <広告事業>Webポータルサイト/求人全般/新聞・雑誌・フリーペーパー/各種デザイン企画制作/映像制作
  • 所在地:〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目19-19 フォルテ栄ビル8F
  • URL:http://ai-communication.jp/
  • お問い合わせ先:上記HPのお問い合わせフォームより
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