想像力を生かして楽しくHAPPYに

北海道
校正
ささやかな日々の考えごとや思ったこと
こまこま

「外出自粛がまた始まる」
というニュースを見て、真っ先にしたことは本屋さんに向うことでした。

自粛中のお供がほしいと思ったのと、コロナの情勢悪化や寒くて暗くなっていく季節的な状況で、自分自身が落ち込みそうになり気分を上げてくれる本が必要と感じたからです。

 

特に「今読まねば!」と思った作品が「裸一貫!つづ井さん」

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(Amazonに試し読みもあります)

オタク活動や日常のおもしろ楽しいことを描いた漫画をSNSで投稿して大ヒットとなった前作のコミックエッセイ「腐女子のつづ井さん」のその後のお話となります。

トップの写真が漫画の帯になります。
コピーに書いてある通り、とにかく楽しく生きていることがたくさん描かれていて、読んでいて何度も笑ってしまいます。
主人公で著者のつづ井さんはとてもつもなく想像力・発想力が豊かで、それを友人との遊びに生かしたり(つづ井さんの友人も非常に想像力豊か)、日常生活のライフハックにも使っています。

 

個人的に好きなエピソードは

・友人たちとの宅飲みで、全員お風呂が面倒くさくて入りたくない状況で、相撲勝負でお風呂に入る順番を決める。
そんな中つづ井さんたちが「お風呂に入るって洗ったり乾かしたりと大変だから、もっと褒められてもいいことだよね」と話し合い、その努力を讃えるため最初にお風呂に入った友人をみんなで拍手でお出迎えをするお話。

 

・つづ井さんの好きな舞台俳優(通称:推し)について、あまりに公開されている情報が少なく、ファンも少ないので話をしたり情報共有できる人がいない。
どうにかして誰かと推しの情報共有したいために、「落ち着いた雰囲気のおじさん」と「ちょっとギャルな女子高生」という別人格のSNSアカウントを作って観劇レポを投稿。
それを見て推しの情報を得たり共感したり、そして別の人間になれる感覚そのものを楽しめるというお話。
(つづ井さん曰く、思い込み力が強く記憶力があまり良くないため、自分で書いた別人格の投稿を本当に別の人が書いたことのように読めるとのこと…)

 

他にも、推しから年賀状が届いたあまりの嬉しさで仕事での嫌なことも「推しから年賀状が来た女なんで」とあっさり受け流したり、何か良いことがしたくなって献血に行ったり推しのおかげで無敵になったお話など、なかなか濃いぃエピソードが満載でした。

豊かな想像力でこんなにまで楽しく生きているつづ井さんたちを見て、「今の暗い状況でも想像力次第で楽しいことを見出せるのでは!?」と学び、いろいろと模索し始めています。

最近やっているのが「つらい状況を好きな映画やアニメなどのシーンやセリフに置き換える」ことです。
そうすればネガティブな気分もちょっとは楽になると思い、通勤や職場でマスクをしている状況については下記の作品のセリフや世界観を脳内で思い描くようにしています。

・宮崎駿監督ジブリ作品「風の谷のナウシカ」より
「マスクをしなけれま5分で肺が腐ってしまう死の森なのに…」

「姫様マスクを〜!マスクをしてくだされ〜!」

人類にとって有害な腐海の森に行った各シーンでのセリフ。
マスクをしなければいけない環境を「腐海の森」と思えば、ナウシカの世界観を楽しめるかも?と思いつきました。
でも、できれば早く腐海の底(マスク無しでいられるところ)に行きたいです。

 

・クリストファー・ノーラン監督の最新作「TENNET(テネット)」より
「ここからは時間が逆行する」
(時間が逆行している状況では空気の流れも逆になっているため、順行時間から来た人は酸素マスクをつけないと息ができないというシーン)

数日前に自分がいた場所に、ある装置を使って時間が逆行している中でもう一度同じ場所に行って最悪の事態を阻止する、というなんとも難しくて話の殆どがわからなかった作品(でもおもしろかった)。
マスクをしている状況は時間は逆行していると思えば、「TENNET(テネット)」のかっこいい世界観を満喫できるのでは?と、思いついたことです。
個人的にはニール(主人公の相棒。見た目も中身もかっこいい)に会いたいです。

 

「今の状況を生き抜くための最強のアイテムは“想像力”かも?!」と思ってしまうほど、元気づけられる楽しい漫画との出会いでした。

プロフィール
校正
こまこま
デザイン系の大学に行くも、就職で迷走。ライターをかすめる程度にやってみて、現在はウェブや誌面の校正の仕事に携わる。失敗と勉強が重なる毎日。真冬の北海道生まれだが、寒さに非常に弱く冬が苦手。

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