雪の色は白? 結晶の乱反射が生み出す色の美しさとは
北海道から東北、北陸にかけて、大雪となって迎えようとしているホワイトクリスマス。
ホワイトクリスマスといえばいいかもしれませんが、交通網が麻痺するなど、日常生活にも影響するため、よろこんでもいられません。
北海道はすでに雪景色になっています。東北の知り合いからは、普段はそれほど積もらないのに10センチの積もっているとLINEがありました。
北海道生まれ、北海道育ち、生粋のどさんこで、小学校・中学校とスキーをやっていたこともあり、雪景色は見慣れたものです。
小学生だった私は、スキーをしながら「どうして雪は白いんだろう?」と思いました。雪の結晶は透明なのになぜなのだろうと疑問になったんですね。
そんなことを思い出したのは、きっと大雪だから。
そこで今回は、雪の色が本当に白色なのか調べてみました。すると、決勝の乱反射が生み出す、色の美しさがあることがわかったんです。
雪の結晶が乱反射するから白く見える
ホワイトクリスマスということからもわかるとおり、世界で雪は白いものだと認識されています。
皆さんは、雪の結晶を肉眼で見たことがありますか? 北海道では冷え込んでいるとき、雪の結晶を肉眼で見ることができます。
だからこそわかるのは、雪の結晶が透明だということ。
ではどうして雪は透明にはならないのか。思い出してほしいのが、光が白く見えるということです。
光そのものは白いわけではないですが、肉眼では白く見えますよね。 雪の結晶と雪の結晶は、取り込んだ光を互いに乱反射させます。
雪の結晶のあいだで光の乱反射が繰り返されるのです。透明な雪の結晶が白い光を吸収して乱反射するから白く見えるわけです。
なんで雪焼けするんだろう? と思っていましたがこれも納得です(雪山いると日焼けをすることがあり、これを雪焼けといいます)。
ゴーグルのあとがくっきりで、まるでパンダみたいな焼けかたをしていました。
雪は青いし、赤いし、黄色いもの
雪は白いだけではありません。夕暮れの雪山は赤く見えるし、真夜中には青色に見えるし、夜明けには黄色にだって見えます。
現象としては複雑ですが、ざっくりというと、そのときそのときの空の色を光として反射しているので、雪がさまざまな色合いに見えるのです。
もしかしたら、雪には色なんてなくて、何色にでもなれるものなのかもしれません。
まとめ
クリスマス間近の大雪で北海道、東北、北陸などでは、生活への影響がみられます。
雪なんて……と思うばかりですが、それでもはっとするほど美しい瞬間が、雪景色にはあることを知っていただけたら、雪国の人間としてうれしいですね。