最新作が公開延期するも…大満足な展覧会へ

北海道
校正
徒然なるままに日々思うこと・感じること
こまこま

去る2020年。
東京オリンピックよりも楽しみにしていたのは
「シン ヱヴァンゲリオン」の公開。

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※「エヴァンゲリオン」とは
1995年に放送されてTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。
斬新な映像やストーリーなどから社会現象になるほどの人気を誇る、言わずとしれた名作。

襲来してくる脅威・使徒から人類を守るために、少年少女が人造人間兵器・エヴァンゲリオンに乗って戦う物語。戦いを通して主人公たちが苦しみながらも自分の存在意義や他者との関わりを模索していく。
(物語や設定が複雑なため、さらに詳しく知りたい方はこちら

2007年からは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズが公開。
こちらはTV版の内容をベースとしながらも、ストーリーの展開が大きく変化した全く別物の作品となっている。
「シン ヱヴァンゲリオン」はこのシリーズの最新・最終作。
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しかし、新型コロナウイルスの影響で2020年内の公開が延期。
さらに2021年1月に公開が決まるも、収束しないコロナ情勢から公開目前にして再延期を決定。現在は公開日未定。

仕方がないとはいえ、前作から9年ぶり新作…やはりファンとしては無念です。

けれども、当初の1月の公開に合わせて
・テレビでは前作の3作品が放送
・映画館ではTVシリーズの旧劇場版「DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に」が再上映
といったプロモーションが展開されており、こちらの方を思う存分楽しませてもらいました。

さらに札幌では「エヴァンゲリオン展」も開催。
先日行ってまいりました。

数年前にもエヴァ展があり、その時の展示はかなりあっさり見終わったなぁという記憶だったので、実は今回もそんなに期待しないで行ったのですが…侮っておりした。

今回はTV版のセル画、漫画版の原稿、新劇場版のイメージボード、レイアウト、絵コンテ、背景、3Dモデルの映像、原画、各キャラクターやエヴァ・使徒などの設定資料などなどなど…想像以上に盛りだくさんな展示で見応え抜群(見終わるのに3時間以上かかりました…)。

撮影OKな展示だったので、じっくり見たあとにばしゃばしゃ撮影。

<原画>

 

<修正原画①>

 

<修正原画②>


細かい指示がたくさん。
「痛みをこらえて上を向いて睨みつける」という、複雑な表情や動きがこうやって調整されながら作られているのだなと感激。

また、多くの人たちの共同作業ということもあり、
「〇〇してください。〜をお願いします」
といった指示があちこちに書かれていました。
言葉がどれも丁寧でわかりやすく(時には面白く書かれているものもあり)、校正での仕事で赤字や疑問だしをする際の書き方として参考になりましたね。

 

監督たちが書いた制作指示やメモはなかなか見られないので、どれも食い入るように見てました。


意外な他の作品の引用もあり。

 


このエヴァの体勢はトリノオリンピック金メダリストのフィギュアスケーター・荒川静香さん代名詞「イナバウアー」ポーズからの引用。

 


こちらの使徒の構造は獅子舞と同じようです…

他にもある1シーンの
脚本→イメージボード→絵コンテ→レイアウト→原画・動画→タイムシート→エヴァの3DCGモデル→エフェクト(爆発や地割れなど)→テスト映像→本映像
という、アニメーションの作り方の流れがわかる展示もあました。

こういった展示は他のアニメ作品展ではあまり見たことがなかったので、改めてアニメーションを作る膨大な作業量の大変さや奥深さも感じつつも、本編を見るだけではわからない細かい設定が垣間見れて非常におもしろかったです。

 

<イメージボード>

 

<絵コンテ>

 

<爆発(エフェクト)の絵>

 

<ビルのCGモデル>

コロナ禍での展覧会は人が多くて行くのを諦めたり、人の多さからあまりゆっくり見れなかった展示がいくつかありました。
今回は運良く人が少ない時間帯に行けて、膨大な展示品をじっくり見ることができたので、久しぶりに満足できた展覧会でした。

 

新作映画の公開はまだまだ先と思われますが、この燃え上がっているエヴァ熱を絶やさず待ち続けたいと思います。

プロフィール
校正
こまこま
デザイン系の大学に行くも、就職で迷走。ライターをかすめる程度にやってみて、現在はウェブや誌面の校正の仕事をやっています。まだまだわからないことだらけで、失敗と勉強が重なる毎日。真冬の北海道生まれですが、寒さに非常に弱い。エヴァ関連の書籍・サントラ、庵野秀明監督の書籍、監督の奥様・安野モヨコ先生の漫画など、この1ヶ月で膨大に買い込んでしまったため、現在読書時間と収納場所の確保が非常に悩ましい。

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