WEB・モバイル2021.10.18

新人ライターあるある5選 ベテランも気を付けたいライティングのご作法

札幌
WEBライター・WEBデザイナー
Izumisawa Natsumi
いずみさわなつみ

フリーランスのWEBライターとして、これまでお付き合いのあったクライアントさんのご依頼で、新人ライターさんの記事の品質チェックをすることになったいずみさわなつみです。

WEBライティングの校閲・校正はしばらくぶりです。
こうして校閲・校正をしてみると「新人ライターあるある」の共通点がわかってきます。

ここでは、新人ライターにもベテランライターにも、そしていずみさわも役立てられるように、新人ライターあるある5選をご紹介したいと思います。

表記揺れ

気になったのはやはり「表記揺れ」です。
ひとつの見出しだけでも「こども」「子ども」「子供」の表記揺れがありました。

タイトルに「子供」が使用されていたので、すべて「子供」に。

漢字変換のミスで表記揺れになってしまうこともあるかもしれませんが、表記揺れがないだけでも、素人感がなくなりますよ。

文末の連続

ベテランWEBライターでも頭を悩ませる文末の連続。
~です。~です。~です。あるいは、~ます。~ます。~ます。が連続してしまうのです。

いくつもの意見はありますが、だいたい2~3回連続していると読者にとっては読みにくいといえます。

~です。~ます。だけでなく、~ません。~でしょう。など、バリエーションの幅を利かせるようにしましょう。

尊敬語・謙譲語・丁寧語の適切な使用

日本語の敬語は母語話者でも使いこなせないほどハードルの高いものです。
もしかしたら、リアルタイムで勉強している中学生・高校生のほうが、よほどわかっているかもしれません。

  • 尊敬語…対象者を持ち上げる敬語(例:召し上がる、お荷物、~様など)
  • 謙譲語…自分がへりくだる敬語(例:いただく、うかがう、弊社など)
  • 丁寧語…言い回しを丁寧にする敬語(例:~です、~ます、~お料理など)

特に、尊敬語と謙譲語の誤用がよくみられます。
例えば、本来であれば○○にご注意ください(尊敬語)でなければいけないところで、~にご注意してください(謙譲語)を使用してしまうなどですね。

尊敬語、謙譲語、丁寧語など、教科書どおりに説明できなかったとしても、やはり日本語母語話者にとっては違和感なのです。
そのため、読者にとっては読みにくい、ストレスのある記事になってしまうということ。

適切な敬語を「息を吸うように」できるようになるまでは、最後に読み返して違和感がないかどうかチェックしてみることをおすすめします。

文章のねじれ

新人ライターさんにありがちなのが、いわゆる文章のねじれです。

まず、主語(何が)に述語(どうする)が対応するのが日本語です。
そして、主語と述語が噛み合わないと文章のねじれになってしまいます。

“来年の目標は、普通二輪免許を取得したいです。”

来年の目標=普通二輪免許取得ということはわかりますよね。
ですが、ものすごく違和感があります……。

これこそが文章のねじれです。
主語(何か)が来年の目標ということは、来年の目標=普通二輪を取得すると宣言しないといけません。普通二輪免許を取得したいですは願望になってしまいます。

特に、長文になれば長文になるほど、文章はねじれやすくなります。
主語と述語が噛み合っているのか確認すると同時に、文章をシンプルに、そしてコンパクトにできないかも意識してみると読みやすくなるはずです。

文体は統一

個人的にではありますが、WEBライティングではトンマナが「ですます調」であることがほとんどだと思います。
たまたまそういう依頼ばかりなのかもしれませんが……「である調」はほとんどありません。

ですが、新人ライターさんはトンマナがですます調であるのにも関わらず、ですます調にである調が混ざり込んでしまっているのです。

これまで、敬語の丁寧語だったのに、突然丁寧語ではなくなれば、当然、違和感につながってしまいます。

まとめ

新人ライターさんあるある5選は、新人ライターにとってもベテランライターにとっても、気を付けたい日本語の誤用ばかりではなかったでしょうか。
ベテランでも「慣れ」があるので、いずみさわも含めて気を付けたいものです。

ちなみにですが、例文の「来年の目標は、普通二輪免許を取得したいです(ねじれてますね)」は、いずみさわの目標です。

プロフィール
WEBライター・WEBデザイナー
いずみさわなつみ
フリーランスのWEBライターからWEB制作会社・ECサイト運営会社やWEB制作会社の派遣社員になり、WEBライター・WEBデザイナーとして、一人前のクリエイターを目指し日々悪戦苦闘。趣味は旅行・日本酒。最近はじめたカメラ。

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