前向きじゃなくてもOK
北海道の12月〜1月は16時頃になると日が完全に落ちて真っ暗ですが、この時期にもなると16〜17時くらいなってもまだ明るく、日照時間も少しづつ長くなって春が近づいているなぁと感じております。
本来ならこの時期は気持ちがだんだん明るくなってくるのですが、新型コロナウイルスの影響で気分もなかなか晴れません。
少しでも早くこの事態が収束してほしいと毎日願うばかりです。
さて、暗い話はこれまでに。
昨年末よりTVで拝見し、お正月に思わず本を買ってしまうほどハマった作家さんがいます。
絵本作家のヨシタケシンスケさんです。
「ころべばいいのに」「それしかないわけないでしょう」など、ちょっとおもしろいタイトルの絵本を作っている作家さんです。
ご本人はすごく背が高くて手も大きい…のですが描くイラストは指で隠せるほど小さく、筆圧もちょーーー低くて薄い絵しか描けないとのこと。しかも着色が大の苦手(笑)
誰からも怒られない人生が目標で、性格も心配性でおどおどした感じやネガティブなところもあり、「あれ?なんだか私と同じ属性を感じるぞ…」と思ってしまうほどでした。
また、絵本作家になった理由は「絵本を書きなさいと編集の人に言われたからだよ」と本で書いていて、この前向きじゃない理由に実はちょっとほっとさせられました。
というのも、有名な人や業界の第一線で活躍されている方などの多くが「〇〇になりたくて(もしくは〇〇をやりたくて)、なりました!」と言っているような気がしてます(私がそういったものしか見てなかったかもしれませんが…)。
私自身は何かをやりたい・なりたいと強く思うものがないので、特に学生〜社会人なりたてくらいはそれがすごくコンプレックスで、とても辛かった時がありました。
当時、周りにはガツガツした負けん気強いの就職セミナー講師や就労支援エージェントしかいなく、就職や社会人になるために読んだ本も同じような人が書いたようなものばかり。
私の性格(ネガティブ/人生時には負けても逃げてもいいと思っているetc)とも真逆で、自分が否定されてているような気もしましたし、実際に否定されたこともあります。
でも「就職ってそういうもんだ」と思い込み、何となくなりたいものを決めてガツガツ食いつくように仕事や勉強をやってみるも、結局本心ではなりたいと思っているわけではない(そして何より自分に向いてない)ので、無理してやってただただ消耗していくだけでした。
私の今の仕事はヨシタケさんと同じように「校正やらないか?」と言われてやり始め、今も続けています。
何かになる(やる)には、「なりたい(やりたい)」という強い思いや行動がなくても、何とかなるもんだとようやくわかってきたこの頃です。
なりたいものが特になく、ガツガツ感ゼロでネガティブ属性強めでも、ものすごく活躍されている人もいると知り、自分のやってきたことが間違っているわけでもなかったとほっとしたのでした。
ただ、なりたいもの・やりたいことがなくても、何らかのチャンスが巡ってきた時にちゃんと乗っかれるよう、コツコツと準備しておくことが大事だとも。
ヨシタケさんも絵本作家は目指していなかったのですが、イラストをいっぱい描き続けていて、人に見せていたことがきっかけで絵本作家というチャンスに乗れたと言っていました。
自分の性格や状況に甘えて何もしない、ということがないように戒めの言葉として心に刻みましたが、
そろそろ勉強しないとなーと思いながらも分厚いテキストを置いた机を毎日ただ眺めています…