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2020.06.08

悪筆・乱筆・癖字の赤字…校正者は読める文字を書くべき!

札幌
WEBライター,WEBデザイナー,校正
izumisawanatsumi
いずみさわなつみ

WEB業界から印刷業界に転向、校正者として日々、覚えることばかりです。

校正者ですから、さまざまな赤字に巡り合います。
社内のものだったり、外注のものだったり……
たびたび遭遇するのが、悪筆・乱筆・癖字のひどく読みくい赤字たちです。

WEB業界の校閲・校正ではMS Wordの校閲機能で修正指示をしていたので、
赤字の文字が読めないという経験はありませんでした。

書道経験があるので、読めないくらいの悪筆・乱筆・癖字にはびっくりしてしまいました。

そこで今回は、どんな悪筆・乱筆・癖字があるのか、そしてそのせいでどんな問題があるのかご紹介しながら、
校正者は読める文字を書くべきなのだと改めて自分に言い聞かせていきたいと思います。

悪筆・乱筆・癖字……読めない赤字の数々

悪筆とは文字そのものが読みにくいこと、
乱筆は急いで書きすぎて読みにくいこと、
そして癖字は特有の書き方になっていて読みにくいこと。

いわゆる「ミミズの這ったような文字」の商品名が読み取れない
(たいがいにして、校正記号が見にくかったり、やじるしがどこをしめしているのかわからなかったりします)、

ミジンコサイズの商品説明がつぶれていて読めなかったり
(たいがいにしてミニマムなだけでなく、文字そのものが読みにくいです)するものがありました。

クライアントさんだったら……読めないんですけどなんて言えませんよね。

ぞっとするのがクセのある数字です。
3なのか5なのか、5なのか6なのか、はたまた1なのか7なのか。

まるで判別ができない癖字で価格であったり、容量であったりを書かれてしまうと、
取り返しのつかないミスにつながりかねません。
場合によっては、会社が責任を負わなければならなくなってしまいます。

このような悪筆・乱筆・癖字を目の当たりにして、校正者はミスを防ぐためにも、
うまくはなくていいから、読める文字を書くべきなのだと思ったのです。

悪筆・乱筆・癖字の原因って?

悪筆・乱筆・癖字の原因とはなんでしょうか。
書道経験を踏まえて(あくまで個人的に)思っていることは、「気遣い」があるのかないのかということ。

美文字までいくとまた話は違ってきますが、読めるということであれば、
ゆっくり、ゆっくり、丁寧に、丁寧に、意識すれば書けるんです。

オペレーターさんが読みやすいように、間違えないように。
赤字を見るひとへの気遣いがあれば、おのずと読める字になるはず。

あまりにも悪筆・乱筆・癖字で読めない赤字は、いったいなんのための赤字なのでしょうか……とまでは言いませんが、
社内の人間関係にしろ、クライアントへの配慮にしろ、
なにごとも気遣いが大切なのではないでしょうか。

プロフィール
WEBライター,WEBデザイナー,校正
いずみさわなつみ
フリーランスのWEBライターからWEB制作会社・ECサイト運営会社の派遣社員なり、WEBライター・WEBデザイナーとして、一人前のクリエイターを目指し日々悪戦苦闘。現在は新境地・印刷会社で目下校正の修行にいそしんでいます。趣味は旅行・日本酒。

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