時にはマニアックな東照宮の話を

東京
カメラマン、ライター、社会人兼旅人
社会人兼旅人の旅空
鈴木勝彦

 

皆さん東照宮といえば日光の東照宮を思い出す人がほとんどだと思います。

他に東照宮があるのか?といえば静岡の久能山にもありますね。どっちも徳川家康を祀るものですが、他にも徳川家康を祀る東照宮があります!

それは千葉県の船橋。しかも駅近!!そしてすごく小さい!!おそらく日本で一番小さい東照宮だと思います。

その名も「船橋東照宮」

なぜここに東照宮があるかといいますと、徳川幕府ができた頃の千葉県は土着の勢力(里見・千葉・酒井・正木などなど)が残っており、徳川家に臣従しているとはいえ腹の底はわからない状態でした。江戸に拠点を置く徳川家からしたら、江戸の喉元たる千葉県に不穏な勢力がいては困ります。

そこで家康は「鷹狩りに行く」と称して千葉県の東金まで行くことにし、各勢力の態度を見極めようとしました。

その道中の起点となったのが船橋であり、かつて船橋東照宮のあったところには徳川家が宿泊する「船橋御殿」があった場所なのです。

そして船橋御殿から東金まで徳川家の為に道が整備され、今日の御成街道として残っています。

この道中の最中に千葉県の各勢力が、家康に挨拶に来たり、進物を送ってくる様子を見て、徳川家への臣従具合を測っていたようです。鷹狩りよりもこっちが目的だったようですね。

そのような千葉県と徳川家の繋がりを小さいながらも伝える船橋東照宮でした。

(船橋御殿はさぞかし立派だったんだろうなぁ)

 

プロフィール
カメラマン、ライター、社会人兼旅人
鈴木勝彦
千葉県市原市出身【Portfolio : https://ienekoyamaneko.wixsite.com/k-suzu】

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