2020.12.02
一人の王が求めた美「ノイシュヴァンシュタイン城」
東京
カメラマン、ライター、社会人兼旅人
社会人兼旅人の旅空
鈴木勝彦氏
ドイツ南部。ミュンヘンより電車で移動したところの小さな街「フュッセン」そこに今回のお城があります。
「ノイシュヴァンシュタイン城」と言われているこの城。歴史は古いかと思いきや、築城はなんと19世紀に入ってから。バイエルン王ルートヴィヒ2世によって建てられました。
近代に入ってからなので建築方式も石造りではなく鉄筋コンクリート製。
ルートヴィヒ2世の中世趣味を具現化したようなこの城は政治的にも居住的にも不向きな城であり、ルートヴィヒ2世自身もわずかな期間住んだだけで亡くなってしまいました。
ノイシュヴァンシュタイン城で特筆すべきなのは何よりその立地と佇まいでしょう。
湖畔の山頂にそびえるその姿。城から眼下を見渡すと絵画のような美しい風景が広がるこの城は「おとぎ話に出てくるような美しさ」と評せられ、たびたび映画のロケ地としても使われたり、世界の名城としても上位にランクインする城として人気を集めています。
一人の王が追い求めていた中世への憧れが形となったこのノイシュヴァンシュタイン城。
今日に至るまでその美しさに大勢の人が惹かれてきたのを見ると、ルートヴィヒ2世もご満悦なのではないかと感じてしまいます。
プロフィール
カメラマン、ライター、社会人兼旅人
鈴木勝彦氏
千葉県市原市出身【Portfolio : https://ienekoyamaneko.wixsite.com/k-suzu】