ハーバルセラピストの推しハーブ 疲労やダイエットに「マテ」
免疫力アップのハーブ「エキナセア」、花粉症対策にもおすすめの「ネトル」の次は、
「マテ」を推したい。
東洋のお茶、西洋のコーヒーと並ぶ「三大ティー」の一つとして有名なハーブだ。
原産はパラグアイ、ブラジル、アルゼンチンなど南米で、ビタミンやミネラルを豊富に含む。
南米地方では野菜の栽培が難しく、牛肉を多く食べる。
日常的な野菜不足を補うため「飲むサラダ」として、古くから重宝されてきたのだ。
瓢箪に入れて熱湯を注いだ茶器「ボンビーリャ」で吸飲する飲み方も伝統的に残っている。
日本では「パラグアイティー」(和名)とも呼ばれている。
歴史的には、パラグアイの民族医学で、消化や利尿を促したり、神経刺激をしたりするハーブとして使われてきた。
その後マテが世界に広まり、インドに伝わった際には、
アーユルヴェーダで、頭痛や疲労、抑うつなどにも使われるようになった。
ハーブには珍しく、少しだけカフェインを含んでいるので(1~2%)、
元気を出したいとき、脳をリフレッシュさせたいときにもオススメだ。
通常ハーブティーは熱湯で入れて数分~10分ほど成分をよく抽出するが、
マテの場合、水出しすれば、カフェインの成分は抽出されない。
ちなみに、パラグアイではマテの水出しを「テレレ」、ミルクを加えれば「コシード」と呼ばれ、
日常的に飲まれている。
また、葉を乾燥させたグリーンタイプと、焙煎させたローストタイプの2種類がある。
マテが適応するのは、
- 肉体や精神的な疲労(抑うつも)
- 便秘の改善
- 頭痛
- 肥満(脂肪の代謝)
などで、健康的なダイエットにもオススメだ。
※神経刺激の作用があるため、中枢神経刺激薬や気管支拡張薬などと併用はできない。
単体でもおいしく飲めるが、少し青っぽい香りや苦味が気になるという人もいる。
ブレンドとしては、ルイボスやハトムギなどで香ばしくなり、
ペパーミントやレモングラスなどで爽やかにもなる。
レモンなど柑橘類も、相性がいい。
ダイエットをしたいときや疲れたときの栄養補給など、
ぜひ健康と美容をサポートするハーブとして、試してみてほしい。