水引、をかし!
ご祝儀袋やかけ紙に掛ける「水引」、華やかな結び方がたくさんあり、近年ではアクセサリーの素材としても注目されている日本文化アイテムです。
ルーツは、飛鳥時代に遣隋使と共に来日した隋の使者の贈呈品に結ばれていた紅白の麻紐とされており、そこから宮中の献上品に紅白の麻紐を結ぶ習慣が誕生。庶民の間で贈答が盛んになった江戸時代日本独自の文化として定着しました。
色々な結び方がありますが、基本のルールは濃い色が右で薄い色が左。慶事には5本、7本、9本と奇数、弔事には2本、4本、6本の偶数を使用します。※婚礼関係には5本2束
出産や開店などには「花結び」という、ほどいて何度も結べる「何度繰り返しても良いこと」を祝う時に、結婚や弔事、災害見舞いなどには「結び切り」という二度とあってはならない、一度きりにしたい場合の時の結び方を採用します。「可愛い!」とデザインで思わず選んでしまいがちですが、きちんと結び方の意味を知っておくと失敗が防げますね。
近年では、水引を使った素敵なアクセサリーを作る作家もいたり、色々な結び方を習得する教室が開かれたり、その楽しみ方は広がっています。
knot -ノット-
金沢の水引アクセサリーブランド
紙単衣
あわじ結びの水引でアクセサリーはもちろん、ポーチや雑貨も!
ちなみに、産地として有名なのは、長野県飯田市。水引の生産で全国の70パーセントを占める一大産地です。
http://iidamizuhiki.jp/
金沢の伝統工芸の一つでもあり、特に「加賀水引 津田水引折型」という独自の立体的な結びを受け継いでいます。
https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/gourmet/detail_50107.html
2020年2月にフィアットから発売された限定車「500 Super Pop Giappone」では、特別装備のステッカーに水引がモチーフとして採用されています。
https://www.fiat-auto.co.jp/ciao/giappone/
アクセサリーは特に、華美でなくさりげなく日常に取り入れやすい伝統工芸品だなと感じました。ぜひチェックしてみてください♪