新潟の漫画『夏子の酒』
はじめまして、磴 千草(いしばし ちぐさ)と申します。
縁あって「Creators Eye」のレポートを執筆させていただくことになりました。
テーマは漫画・アニメ・ゲームなどの俗に言うサブカルチャーで、レポート名はFeel Cool NIIGATA(フィール クール ニイガタ)です。
新潟に関わりのある作品やカルチャーイベントを紹介いたします。
新潟出身、在住の磴 千草がお送りするFeel Cool NIIGATAを通して、皆さまのクリエイター生活のひとつのタネになれば幸いです。
それではさっそくお伝えしていきましょう。
今回は漫画についてのレポートです。
新潟の日本酒の漫画といえばコレ!
第1回目は日本酒の漫画として有名な『夏子の酒』です。
著者は尾瀬 あきら氏、講談社のモーニングで1988年から1991年にかけて連載された漫画です。
主人公の佐伯 夏子(さえき なつこ)が幻の酒米を復活させるべく行動していく、というストーリーで、当時の日本酒業界や社会情勢も描かれました。
1994年にはテレビドラマ化もされたので、当時の様々な問題の提起、世間がそれらを知るきっかけになったともいわれています。
『夏子の酒』のモデル
この漫画にはモデルが存在しています。
日本三大花火や生姜醤油ラーメンでも有名な長岡市にある酒蔵、久須美酒造(くすみしゅぞう)です。
[写真]久須美酒造と酒米の稲を撮影(令和2年7月撮影)
天保4年創業、180年以上続く老舗酒蔵で清泉(きよいずみ)という日本酒が有名です。
新潟のビッグイベントである酒の陣にも参加されており、私はそのイベントで「夏子の酒」を知りました。
激動の日本酒ストーリーを読む
夏子の酒は30年以上前の漫画なのでコミックスでの販売はほぼなく、電子書籍が主流となっているようです。
私も電子書籍で夏子の酒を読んでいます。
当時の日本の働き方を垣間見ながら、夏子の日本酒に対する想い、兄をはじめとする家族と酒蔵、地元への愛と夢を感じることができます。
読みながら目頭が熱くなるシーンもあり、私は思わず涙を流してしまいました。
まとめ
日本酒の種類や造り方なども分かりやすく知ることができるので、知識を身に付ける漫画として素晴らしい作品となっております。
日本酒好きな方はもちろんのこと、感情豊かな人物がたくさん登場するので日本酒に詳しくない方でも十分楽しめます。
私も夏子のように何かを追いかけられる人物になりたい、と思いました。
少しでも気になりましたら、この夏の漫画読書にぜひ、読んでみてください。