WEB・モバイル2025.02.05

スポーツ×クリエイティブで叶える顧客の夢!慣例を一新するアプリやスポーツマッチングで健康に

愛媛
株式会社KuruSPO 代表取締役
Kazutoshi Inoue
井上 和俊

スポーツとクリエイティブを融合させた独自の事業を展開する愛媛県松山市の株式会社KuruSPO(クルスポ)。社名は「スポーツを繰り返し楽しく続けられる」ことに由来しています。個人事業主時代に感じた、“ある体の違和感”をきっかけに起業した代表の井上 和俊(いのうえ かずとし)さんは、クリエイティブとスポーツを掛け合わせることで「理想の姿をデザインする」ことを目指しています。井上さんにお話を伺いました。

デザインに魅せられて上京し、キャリアとスキルを積んだ後に地元の愛媛へ

会社を立ち上げるまでのキャリアを教えてください。

私は幼いころから、絵を描くことや美術が大好きでした。
高校3年生の夏、地元の愛媛県大洲市から東京の芸術系の学校へ夏期講習に行ったことをきっかけに、上京を決意。その後、日本大学芸術学部デザイン学科に入学し、グラフィックデザインを主に勉強しました。
大学卒業後は東京の広告代理店に就職し、デザイナーやディレクターとして、約8年勤務しました。広告代理店では主に、商社、システム会社、金融機関、教育機関などの大手企業の採用に関する仕事を担当していました。コンセプトやブランディングから入り、イベント企画に入社案内などの紙・Web媒体のデザインを行っていました。

どうして愛媛に戻ったのでしょうか?

就職して3〜4年が経ったころは、ちょうどiPhone(初代)が発表された時期でした。自分でもiPhoneを手に入れて操作したところ、使い勝手の良さに感動!当時の私は、スマホの画面上でWebサイトを見やすく表示させるためのスキルを持っていなかったので「このままでは、マズイかもしれない」という危機を感じたのです。
「紙媒体からWeb媒体に重きを置かれるようになったが、次はスマホサイト版に重きを置かれるようになる」と考え、スキルアップしたいと思うようになりました。
しばらくして、東日本大震災が発生。社会機能を失った東京を体験した私は、「この先、どうなるんだろう?」と不安な気持ちも大きくなり、30歳を迎えたのを機に、故郷の大洲へ戻ることにしたのです。

スポーツ・フィットネスとクリエイティブの融合「KuruSPO」登場のきっかけは?

愛媛に戻って、すぐに会社を立ち上げなかったのはなぜですか?

広告代理店を退職後、すぐに地元の愛媛に戻った訳ではありません。しばらくは渋谷にある専門スクールで、Webデザイナーコースを受講し、スマホ版のWebページ作りのスキルアップをしていました。
愛媛に戻って1年半くらいは、実家がある大洲を拠点に「LAYERS」という屋号でフリーランスとして働いていました。
仕事は主に、クラウドソーシングや広告代理店から仕事を紹介してもらっていましたね。
また、河原デザイン・アート専門学校で非常勤講師も勤めました。
フリーランスで生活していくことに若干心配もあったのですが、挑戦の目安として「月商100万円」という目標を立てたところ、1年半で達成!
「これならフリーランスでもやっていけそうだ!」と思い、仕事を紹介してもらうことの多い、人との交流が活発な松山へ移住することにしました。

株式会社KuruSPOを設立したきっかけを教えてください。

当時、私と同じ30代前半は独立を考える方が多く、仕事の紹介も多い時期でした。 そのおかげもあり、松山での仕事も安定していきました。しかし、いつしか受注の仕事にしんどさを感じるようになったのです。「自分でも何かサービスを作りたい」と思うようになりました。
そのころの私は、仕事柄デスクワークが中心で、運動不足になりがちな問題に直面していました。そこで、クリエイティブとスポーツの融合を考え、作ったサービスが「KuruSPO」。KuruSPOは、各種スポーツやトレーニングのイベントと参加者をマッチングさせるWebサービスで、イベント運営者は参加者の募集や料金回収が管理でき、参加者は気になるイベントに気軽に参加表明・支払いが行えるシステムです。
KuruSPOをリリースした際、1人でできることにも限界があると感じて、法人化を決めました。社名もサービス名と同じ「KuruSPO」としました。KuruSPOの事業の中に、クリエイティブ・デザイン事業を行うLAYERSを配置し、スタッフを雇っています。

原点に立ち返り「デザイン」に軸足を置く。ジムの慣例を一新したアプリとは

会社の事業内容について教えてください。

スポーツイベントの企画や運営、オンラインフィットネスなどを行うスポーツ・フィットネス事業の「KuruSPO」、Web制作やグラフィックデザイン、マーケティングなどを行うクリエイティブ・デザイン事業の「LAYERS」の2軸を展開しています。
ただ、順調だと思われていたKuruSPOサービスでしたが、コロナ禍によってリアルでのスポーツが難しくなり、KuruSPOサービスの利用が減少してしまいました。そこで「ここはひとまず、しっかりデザインを軸にやっていこう!」と思い直しました。
現在はLAYERSのホームページ制作やグラフィックデザイン、システムのUIデザイン、Webアプリの開発を中心とした仕事をしています。

会社の強みを教えてください。

一気通貫できるところです。
Webのパソコンやスマホ、紙媒体のチラシにパンフレット、Webアプリなどをまるごと手掛けることができます。そのため、トーンが統一されたものを制作することが可能です。
また、これまでの経験と実績があるので、新たな挑戦を考えるお客さまへのアドバイスやサポートが得意である点も、強みの一つです。

手掛けたお仕事で、印象に残っている事例を教えてください。

スポーツ・フィットネス関連の仕事で、Web上で顧客の電子カルテを作成・予約管理などができる、スポーツジム向けのWebアプリを設計した事例です。
昔、スポーツジムでは手書きやExcelなどで、たくさんの顧客情報を管理していたそうです。これからはWeb上にある顧客カルテを閲覧することで、顧客が過去に行ったトレーニングメニューや予約状況に頻度、飲酒の有り無しなどがリアルタイムで反映され、管理できます。それによって、どのスタッフでも顧客に対してベストなトレーニング指導が可能となるのです。
顧客側は会員登録をすると、マイページで自分の体重の推移やトレーニングメニューの確認などが閲覧できます。時間をかけてじっくりと設計した、健康増進にお役立ちするWebアプリですので、ぜひ多くのスポーツジムが取り入れてくださるとうれしいです。

ハイブリッドワークを採用するワケ。「働きやすい」の声も

今後、どのような会社にしたいとお考えですか?

クリエイティブな仕事はブラックになりがちな業界ですし、私自身もブラックな環境にいた経験もあります。
だからこそスタッフたちには、自分の集中できる環境や時間帯を自由に選択し、無理なく能力を発揮してもらいたいと思うのです。そのためKuruSPOでは、オフィスワークとリモートワークを合わせたハイブリッドワークを採用しています。スタッフからも「働きやすい」と言ってもらえていますよ。
今後は手掛ける仕事の範囲を広げつつ、これからも少数精鋭でやっていきたいと考えています。個人的には、セブ島あたりで日本の仕事を請けながら、まったりと自由に働きたいという夢があります。

会社の求める人材は、どのような方でしょうか?

しばらく正社員は募集する予定はありませんが、パートナーさんがいると心強いと感じています。
個人の方でも、パソコンがあれば十分にやっていける時代ですから、SNSやアクセス解析、マーケティングに長けた方とつながれるとうれしいです。クリエイティブな仕事は主に下請けになりがちですが、お互いがwin‐winでいられる「協業関係」を築きたいですね。
仕事に対し自主性を持ち、積極的に提案してくれる人材を求めています。ご興味を持たれた方はぜひ、お声がけいただけますと幸いです。

取材日:2024年11月18日 ライター:山口 夏織

株式会社KuruSPO

  • 代表者名:井上 和俊
  • 設立年月:2017年
  • 事業内容:Webサイト企画・制作・運用、グラフィックデザイン、Webアプリ制作、デザインスクール運営サポート
  • 所在地:〒065-0000 愛媛県松山市湊町5丁目4番地12松山ニューグランドビル6階
  • URL:https://company.kuruspo.jp/
  • お問い合わせ先:050-3592-9646

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