職種その他2020.11.25

秋晴れの空に思うこと

沖縄県
ライター
Jun Nakahama
仲濱淳

11月の頭、文化の日。昨年の今頃は首里城火災が起きてしまって、騒然としていた自宅界隈。今年は今年で、コロナのせいで例年の首里城祭は規模が縮小され、お祭り気分なんて起きてこないし。と、腐っていたら。やっているではありませんか、旗頭!

旗頭というのは、村の繁栄のために住民達により手作りされ、古くから各集落の象徴として受け継がれているもので、いわば村のシンボルやまもり神のようなもの。高さ7~10メートル、重さ40~60キロもある大きなのぼりを、旗持ちといわれる人が一人で持ち、空に舞うように上下に揺らす。行事や祭事で旗頭の演舞が開催されるのだが、最近は祭事自体が中止されているので、なかなか見ることができなかった。

しかし今年の文化の日前後、首里城の復興を願い、旗頭が披露されることに!例年ほど多くの旗頭が集まったわけではなかったが、それでも見ごたえ十分。秋空に掲げられた旗頭を見上げていると、ふさいでいた気持ちが、少しだけ晴れていくような気がした。これこそ、祭りの効用だ。

プロフィール
ライター
仲濱淳
雑誌・WEBマガジン編集職を経て、3年前よりフリーランスライターとして沖縄県で活動中。アラフォーだけどいつまでも厨二病が抜けないのが悩み。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP