北海道の郷土料理2【飯寿司】
大好きな北海道の郷土料理、飯寿司(いずし)。
酢で〆た生魚を野菜と麹で漬け、低温発酵させた冬の保存食です。
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「飯寿司」は、魚と野菜を米麹に漬けて、乳酸発酵させたすし。
低温発酵によってつくられる「飯寿司」は、主に北海道から東北地方の気温が低い、沿岸部の地域に伝わる郷土料理。
初雪が降るころに、漁師の家でつくられていたものが発祥とされ、地域によってつくり方が微妙に異なるのも特徴の一つ。
「飯寿司」にはホッケやサケ、ハタハタ、ニシン、サンマなど北海道でとれるさまざまな魚が用いられる。
特にホッケは価格も手ごろで、ほぼ1年を通して安定してとれるためため、北海道民に馴染まれている。
北海道沿岸では、餌を食べに集まる春ごろと、産卵のために集まる秋ごろに多くのホッケが漁獲される。
ホッケの飯寿司
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出典:農林水産省Webサイト うちの郷土料理 より
漁師町にあった実家でも冬になると毎年、漬物樽で大量に漬けていました。
我が家の飯寿司はサケ。
屋外の物置や車庫の中で漬けて、お正月頃に食べ頃です。
ご近所におすそ分けしたり、相手からももらったりしてさまざまな家庭の味を食べ比べるのも楽しいものでした。
札幌に来てからは一人では作れないし、実家の祖母も高齢で作るのをやめてしまい、
最近は祖母がご近所からもらった飯寿司をさらにおすそ分けしてもらって食べています。
今年も「○○さん」「○○さん」と作った方の名前がメモ書きされた飯寿司を3パックほど送ってもらい、これから食べるのが楽しみ!
ひとつ、「浜の人」ってメモ書きがあったのですが、いったい誰・・・?
冬にはスーパーでも売られています。
でも札幌の人にはあまり馴染みがないのかも? 若い人は食べたことない人も多いのかも?
やっぱり家族(関東出身の夫、小中学生の息子たち)は飯寿司が好きではないのでこれも独り占めです。
作るのに手間がかかるので、作る人、作れる人は減っていると思います。
冬の気温が高いと上手にできないので、温暖化の影響もあるかもしれません。
でも私は大好きなので、ぜひ次世代につないでいってほしい郷土料理のひとつです。