雪のない北海道
ニュースなどを見た方も多いと思いますが、今年の札幌、異常に雪が少ないです。
降っては溶け降っては溶け、年末どころか1月中旬になっても根雪にならず、道路もアスファルトが露出している・・・・。
北海道で暮らして38年、こんなことは生まれて初めてです!
雪がないと雪かきをしなくていいし、道路は渋滞にならないし、道路が滑らなくて歩くのも車の運転もしやすいし、楽だわ~。
札幌市は毎年除雪や大雪対策で200億円以上かかってるから、予算削減になっていいんじゃないの~。
なんてのんきに考えていましたが、いよいよ各方面に影響が出そうな感じです。
スキー場がオープンできない、さっぽろ雪まつりの開催が危うい、など北海道の観光への影響はもちろん、農業や造園関係の方も意外とドキドキしているのではないかと。
冬の北海道、畑や植物が雪で覆われることには、実は保温効果があるのです。
北海道の厳しい冬は、雪に覆われることで冬の冷気の影響を受けずに越冬することができます。
雪の下にならずに畑や植物が吹きっさらしだと、逆に凍結してダメになってしまうのです。
北海道民も、「外は雪が積もった方が温かく感じるよね」「雪が少ないと底冷えするよね」なんてよく言います。
積雪が少ないと春の雪解け水が減るので、地下水不足も懸念されています。
この投稿を書いている今は、外は真っ白に吹雪いているので、このままもう少し雪が増えてくれとよいのですが。(あ、、、晴れてきちゃったぞ)
「もう少し雪降ってくれないとね」なんて会話も北海道民として生まれて初めて。
「いつもとちがう」のは、やはりよくないですね。
「今年は雪が少ないね~」なんて話した直後にドカ雪が降り、交通がマヒしながらも、最終的に積雪の帳尻が合う……のが毎年の感じですが、今年はこの雪不足の帳尻を合わせる大雪を想像すると恐ろしいです。