沖縄そばが好きってことはつまり…
沖縄県
ライター
沖縄あれこれ
仲濱淳氏
沖縄の県民食といえば、沖縄そば。この麺類に対する沖縄の人の愛情は、ほんとに深い。「そばじょーぐー」、つまり「そば上戸」という言葉があるくらい、マニアックな人も多い。でも、本当に正直に言って、つい最近まで、沖縄そばがあまり好きではなかった。特に麺。なんだか、あの太くも細くもない麺がどうも中途半端に思えて、それでコシがあるようなないような、コシというより変な硬さ、ぶちっと切れる感じの歯ごたえ、もそもそとした粉っぽさ、つるりとすすれない感じ、などなど。まずくはないけど「なんだかなあ、、、」という食感なのだ。
しかし、なぜだろう。最近沖縄そばが、妙に好き。もそもその粉っぽさは、小麦の風味を味わうために適し、あの硬さは、ずぼぼぼとすするのにちょうどよい。欠点だと感じていたことが、いつの間にか長所になっているのだ。
そしてスープ!以前は妙にしょっぱくて、濃くて、どぎつい印象のものが多かったように思うが、最近は体に優しい自然派のスープが隆盛を誇っている模様。これがおいしいのだ。あっさり、さっぱり。じんわりと体に染み渡るうま味。特に二日酔いの時には最高!
あれ、つまり私は、二日酔いの日が多くなってきたから、沖縄そばがおいしくなってきたってこと?つまり私の体は、お酒に耐えられなくなってきたってこと?つまり老化してきたってこと?つまりつまり、、、年を取ってきたから、沖縄そばが好きになってきたってこと?この考察、あながち間違えではないかもしれない。
プロフィール
ライター
仲濱淳氏
雑誌・WEBマガジン編集職を経て、3年前よりフリーランスライターとして沖縄県で活動中。アラフォーだけどいつまでも厨二病が抜けないのが悩み。