素材を集める
世間はまだまだ油断ならない状況の中……
映像制作の仕事も明暗が二分してきているように思えます。
といいますもの、「撮影ができない」「大きな現場はリスクが多い」というリアルの問題と、「実物を見られない分を動画でみたい」というオンラインの需要――両方があるからですね。
もっといえば、結婚式やイベントなので活躍していた方は急に仕事が減り、オンライン配信やウェブでの放送はぐぐっと増えたというような実情もあります。一言で「これからは動画の時代~」といえるかというと、ちょっと怪しいところ。
また需要もカット編集からちょっとしたエフェクトくらいまで出来る……3Dも~のように、より高度なものが求められている節もありますが、反面、パーツが作れる・素材から考えられる・他パートとの連携がいいなどのようなニーズもあり、まさに多種多様になっています。
何につけても、リモートワークも増えるこの頃、派遣の形にせよ、業務委託にせよ、自分なりの「素材」の扱いが大事になってくると思います。
今日は素材のお話です。
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AEのシェイプレイヤー機能や、イラレ・フォトショのデータ・あるいは自分で行う撮影でなど、素材を作る方法はいくつもあります。もちろん、映像編集者は、大抵は「編集」が基本の仕事で、素材はクライアントに用意されるものです。
とはいえ、素材が足りないことや間に合わないこと……あるいは、エフェクトの追加やテイストを変えるために混ぜたいこともあると思うのです。
そこで、「いざというときに困らない素材の集め方」が重要になります。
ネットの海は広いので、シンプルにフリー素材や「素材」「無料」(あるいは英語)を検索して探すのはアリだと思います。
また「素材サイト」はわりとあるので、お気に入りに登録しておくのもよいでしょう。
加えて、私がおススメするのはよく使う表現や、頼まれる背景をあらかじめフォルダ分けして持っておくことです。
勿論著作権には注意が必要ですが……先に用意しておけば時間の短縮にもつながります。またどこからとったか分かるように、メモで追記するか、更に下層のフォルダのタイトルにする手も使えます。
普段一番使うフォルダではないのですが、例えば……上の写真のような感じで、私は和風フォルダの下に更に細かくカテゴリ分けしてよく使う素材をいれています。
特徴は自作のモノも入れておくこと……撮影はあまり得意でないのですが、エフェクトに使うためのちょっとした画像であるとか、本当にしょっちゅう使うタイプのパーティクルを書き出して放り込んでおきます。時短のためですが、ストックを作るために勉強もするので、おすすめです。また音についてはBGM・SEわけて、やはり素材をためています。
また素材はそこそこ重いので、上記右のように、ショートカットにして、リンクで別のHDDに置くことをお勧めしています。
ライセンスを買うタイプのものについては、サンプルフォルダを作り、URLでまとめています。間違えて使わないように「拾い物」の「参考フォルダ」とは分けることがコツですが、自作フォルダを作ると、まずそこから始める気になりますので、ミスもへるため非常にお勧めです。
次回はちょっとだけおススメの「フリー素材」のサイトなども書いてみたいと思います。