Photoshopで自転車が切り抜けたら一人前! 面倒なスポークはどうする?
北海道の自転車シーズンは4月頃……ですがチラシはすでに自転車シーズン。
印刷会社のレタッチャーとして自転車の切り抜きに追われています。
チラシの画像の切り抜きでは自転車が切り抜けたら一人前とも言われています。
スポーク、チェーンガード、チューブ、それからカゴ……切り抜きとしてはとんでもなく細かいんです。
最近では、こんな細かい切り抜きは海外に頼んでしまうということも珍しくないようです。
ですが「あんまりうまくはないよ」とベテランレタッチャーは言っていました。
とはいえ細かいところをひとつひとつ切り抜いていたら……あっというまに定時に。そこで活用したいのがPhotoshopのパスのオプションなんです。
今回はちょっとだけ自転車の切り抜きのコツをご紹介してみたいと思います。
シェイプを結合・前面シェイプを削除のオプションを活用する
一般的な切り抜きでは「シェイプが重なる領域を中マド」でパスをつけてグリッピングパスをかけますよね。
自転車の切り抜きでは中マドだけでなく、シェイプを結合・前面シェイプを削除のオプションを活用するのがおすすめ。
とりあえずぐるっと自転車本体の外周を中マドで切り抜いていきます。切り抜いたら「前輪」「後輪」の作業用に新規パスを作成しましょう。
パスのオプションを中マドから結合に切り替えてタイヤの内側(リムというそうですね)に合わせてパスをかけていきます。
そしたら今度はパスのオプションを削除に切り替え。すべてのパスがどこかしらかぶるように組み合わせながらパスをかけていきます。
スポークはラインツールでいっきにやっつけてしまいましょう。
慣れるまではどこからどこまでを切り抜けばどこからどこまでがうまくつながるのか悩んでしまいますが、台数をこなしていけばコツがつかめます。
パスコンポートメントツールですべてのパスを選択してシェイプコンポートメントを結合するとすべてのパスが組み合わさり、抜けるべきところが抜けた状態になります。
中マドモードに切り替えてからコピーペーストで本体のパスに貼り付けましょう。
あとは後輪も同じように切り抜いていきます。カゴの切り抜きにも活用できますよ。
まとめ
週明けにはきっと、どさどさと撮影データが送られてきて黙々と切り抜くことになるのだろう……と思いながらこの記事を書かせていただきました。
業務で自転車の切り抜きなんてしないというかたも応用できることがあるかもしれませんし、切り抜きのスキルアップをしたいというかたは自転車の切り抜きをこなしてみるのもいいかもしれません。
ちょっとでもお役に立てたらうれしいです。