夏でもアイスコーヒーを飲まないコーヒー生産地の人々
今日は、国によって違うコーヒーの飲み方や味の違いについてお話ししたいと思います。
日本では、最近は夏でも冬でもアイスコーヒーを飲む人が増えていますが、私は夏でも冬でも、ホットコーヒー派です。
10年ほど前の話になりますが、コーヒーの大産地であるブラジルでは、真夏でも地元のレストランやカフェのメニューに、アイスコーヒーは載っていませんでした。
ちょうどスターバックス(スタバ)がブラジルに進出した頃にサンパウロに住んでいたのですが、スタバのアイスコーヒーはもちろん、ホットコーヒーも人気がなく、スタバは、甘~いフラペチーノを飲みに行く場所、と思われていたようでした。(現在のブラジルのスタバのメニュー)
サンパウロの街中でたくさん見かけるカフェで飲むコーヒーの味は、とっても濃くて、何も言わなければたっぷりの砂糖入りが出てきます。
私はブラックが好きなので、必ず「砂糖なし」と注文していました。
コーヒーの量も、エスプレッソより少し多いデミタスカップが主流でしたので、たっぷり飲みたいときは、カフェオーレを頼むようにしていました。
ブラジル以外の国には住んだことがないのですが、旅をしたときに街カフェで飲んだコーヒーの感想は、
・ベトナムのコーヒーは濃い。フランス文化の影響か?
・香港のコーヒーは薄味。お茶文化の影響か?
・米国のコーヒーは量が多くて味は薄め。
店や地域、飲んだ人の感じ方も違うので、一括りにはできませんが、コーヒーの味や飲み方の違いを見つけて、面白がるのも旅の楽しみの一つ。
こればっかりは、バーチャル旅行では味わえません。
異文化を肌で感じられる旅へ、自由に出かけられたあの頃…。いまとなっては懐かしい思い出です。
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月2回、お届けしてきました「映画とラテンと音楽と」は本日の配信が最後となります。
ニッチな南米話にお付き合いくださり、ありがとうございました!