アマゾン川とオペラのコラボは絶品
東京都
編集ライター
映画とラテンと音楽と
JUNTO氏
コロナ禍ではありますが、映画館にはよく通っています。
先日は、伝説的なイタリアのオペラ歌手パヴァロッティのドキュメンタリー『パヴァロッティ 太陽のテノール』を見てきました。
圧倒的な歌唱力を大音量で聞けるのは、映画館ならではの醍醐味です。
映画の冒頭で、パヴァロッティがブラジルのマナウス市にあるテアトロ・アマゾナス(写真上)で歌うシーンが出てきたのには驚きました。
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マナウスはアマゾン川の中流にある大都市。
アマゾン観光の中心としてだけでなく、税金に恩恵があるフリーゾーンとしても有名なので、世界の大企業が数多く進出しています。
また1880年代に天然ゴムの生産地として発展したことで、欧州からの移民が増え、数々の文化的施設も建設されました。
そのかつての富の象徴ともいえるのがテアトロ・アマゾナスなのです。
圧倒的な自然を有する壮大なアマゾン川と、貴族階級の象徴のようなオペラ。
両極にあるので、アマゾンの奥地にオペラハウス?
と、ピンとこない人も多いと思います。
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ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督の傑作『フィツカラルド』では、両極にあるアマゾン川と高尚なオペラが見事にコラボしていて、見ごたえがあります。
何度か映画館でも見ているのですが、CGを使わない原始的な映像の力と、音楽の素晴らしさに圧倒されて、いつも時間を忘れてしまうほど、映画の世界に浸ってしまいます。
出来れば映画館で見てほしい作品なのですが、今は配信で見ることができます。
(配信:ヴェルナー・ヘルツォーク監督特集)
また、アマゾンの現地の日本人向け旅行会社が、アマゾン観光オンラインツアーも開催中です(ATS TUR)。
映画やオンラインツアーを通じて、アマゾン旅行気分を味わってみてはいかがでしょう?
プロフィール
編集ライター
JUNTO氏
普段は固めの記事広告ライター。ときどき映画やラテン絡みでもお仕事してます。
10年前に2年ほどブラジルに滞在して以来、ラテンカルチャーを日本で広めようと奮闘中。
写真は建築家オスカー・ニーマイヤーが設計したリオのニテロイ現代美術館。