職種その他2020.11.12

ラテンビート映画祭、今年は劇場+オンラインのハイブリッドで開催

東京都
編集ライター
映画とラテンと音楽と
JUNTO

毎秋恒例の「ラテンビート映画祭」が今年も開催されることになりました。

コロナ禍のために、海外からのゲストは呼べず、劇場での上映でも、かなり神経を使わなければならない状況で、映画祭は存続できるのだろうか…。
内心とても心配していたのですが、今年は劇場での上映はオープニングの1作品のみ。ほかの作品はオンラインで上映、というハイブリッドなスタイルでの開催になります。

映画はやっぱりスクリーンで、という人は、オープニング作品『Forgotten We’ll Be』を劇場で見ることができます(11月19日(木)19時~ 新宿バルト9)。

オープニング作品『Forgotten We’ll Be』

この作品は70年代のコロンビア・メデジン市が舞台の実話です。
コロンビアの著名な小説家エクトル・アバド・ファシオリンセが、父親の波乱の人生を綴った同名小説の映画化になります。
メデジンと言えば、かつては麻薬組織のメッカと言われていた時代もありましたが、映画はバイオレンスではなく、混沌とした社会を背景にした家族愛が描かれています。

オンライン映画祭の最大のメリットは、劇場まで見に来ることのできない遠方の人にも、見てもらえることにあります。
地方に住んでいると新しい文化に接し難いというのは、もはや過去の話。
コロナ感染の心配や時間に縛られずに映画を見たい人、今までラテンアメリカやスペイン、ポルトガルの映画に触れる機会が少なかった人にオススメしたいのが、11月20日から始まるオンライン上映になります。

日本人にとっては馴染みの薄いベネズエラのドキュメンタリー『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ』(写真上)や、
中国出身のアーテイストであり社会活動家としても知られるアイ・ウェイウェイがメキシコで撮ったドキュメンタリー『ビボス ―奪われた未来―』などが視聴できます。


ほかに、映画祭の開催期間中に、スペイン大使館で二つの美術展「井上雄彦とガウディのバルセロナ」「ハビエル・マリスカルとハバナの歴史」も同時開催。『スラムダンク』『バガボンド』で知られる漫画家・井上雄彦氏の貴重な作品も展示します。

映画やアートを通して、海外を旅した気分になれる貴重なイベントを、お楽しみください。

 

◆◇◇◆
第17回ラテンビート映画祭(劇場&オンライン開催)

日時:
11/19(木):オープニング特別上映@新宿バルト9(1回のみ)
11/20(金)〜12/13(日):オンライン上映(順次配信)
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プロフィール
編集ライター
JUNTO
普段は固めの記事広告ライター。ときどき映画やラテン絡みでもお仕事してます。 10年前に2年ほどブラジルに滞在して以来、ラテンカルチャーを日本で広めようと奮闘中。 写真は建築家オスカー・ニーマイヤーが設計したリオのニテロイ現代美術館。

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