SDGsの視点で見るオススメ映画(5) 『風をつかまえた少年』
SDGsの視点で見るオススメ映画5回目は、アフリカのマラウイが舞台の作品『風をつかまえた少年』です。
マラウイは、アフリカの南、タンザニア、ザンビア、モザンビークの3か国に囲まれた小さな内陸国。
アフリカに疎い私は、この映画を見るまでマラウイという国の存在をしりませんでした。
ネットの情報では、マラウイ湖を中心とした農業国、と書かれていますが、映画の主人公である14歳の少年ウィリアムが暮らす村は、2001年の大干ばつにより、作物が育たない飢饉状態にあります。
ウィリアムは好奇心にあふれる聡明な少年ですが、学費が払えず学校を退学になります。
それでも「学びたい」という気持ちを持ち続け、自転車のダイナモライトの仕組みを知ったのをきっかけに、ダイナモを使った風車でエネルギーを作り出したいと思うようになります。
これこそ発明の原点! ブラボー!!です。
インフラに恵まれ、ボタン一つで水や電気が得られる環境で生きている日本人からは、とても生まれない発想ともいえるでしょう。
この映画は実話が元になっています。
自転車から発想して風力発電機を作り、村を豊かにした少年ウィリアム・カムクワンバは、2013年にタイム誌の「世界を変える30人」にも選ばれました。
この物語に感銘を受けた名優キウェテル・イジョフォー(アカデミー賞受賞作『それでも夜は明ける』主演)が初監督。少年の父親役も演じています。
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SDGsの視点では、なんと、
目標1「貧困をなくそう」
目標2「飢餓をゼロに」
目標4「質の高い教育をみんなに」
目標6「安全な水とトイレを世界中に」
目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
目標8「働きがいも経済成長も」
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
目標10「不平等をなくそう」
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
が当てはまります。
まさにSDGsの王道を行く作品です。
ユニセフのサイトでは、17目標のターゲットについて、子供でもわかるように、やさしく解説していますので、ご興味のある方はアクセスしてみてください。