職種その他2019.05.30

やっぱり海はいいもんだ

沖縄
ライター
沖縄あれこれ
仲濱淳

海なし県・埼玉で生まれ育った私は、海がそばにある生活に子供の頃からひどく憧れを抱いていた。それも沖縄移住を決めた理由の一つだったはずなのだが、、、

 

最初に住んだ場所は、全く海が見えない場所。潮の香りさえ感じられないような、雑多な那覇の中心地。では、週末は海に行っていたかといえば、全く行かず。出不精のタチは移住しても健在で、海水浴どころか、海を眺めにいくことすらしない。それでも別に不満じゃない。沖縄の人はあまり海に入らないという。私もローカルっぽくなってきたということかしら。とか思っていたが。

 

当時、仕事で恩納村の方へ行くようになっていた。国道58号線を進むと視界が開け、エメラルドグリーンの海がずんずん広がっていく。日頃海に接しない生活を送っていたからか、その青さ、美しさに、なんかもう感動。やっぱり私は海が好きなんじゃないか!これぞ沖縄ライフだよね。と思っていたが。

 

これも長く続くと、次第に飽きてくる。恩納村に通っていたのは、あくまで仕事のため。当然、辛い時もある。その辛さが視界を曇らせるのか、あの透き通るように青いはずの海が、くすんだブルーに見えてきた。そういえば、当時の上司が言っていたっけ。「君もいつかこの海がドブに見えてくるよ」。このことか。

 

それから何年か過ぎた今はどうかというと、やっぱりどんよりドブっぽい、と思うこともあれば、何てきれいなの!と感動することもある。結局、その時の心の持ちようらしい。さて、今日はどうかというと、、、悪くない。っていうかきれい。

 

やっぱり沖縄の海はいいもんだね。

プロフィール
ライター
仲濱淳
雑誌・WEBマガジン編集職を経て、3年前よりフリーランスライターとして沖縄県で活動中

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