雪、をかし!
新潟
ライター&コピーライター
いと、をかし!
丸山智子氏
昨日初雪が降った新潟からこんにちは!
とはいえ、私が住む新潟市は「雪が積もって2Fから出入り」「冬の体育はスキー」といった一般的な新潟のイメージからはかなりかけ離れていて、近年は降ってもせいぜいふくらはぎくらいまで。
2Fから出入りしたら怪我するし、スキーは高校の時に1回合宿があったくらいです。
子どもの頃よりも、雪減ったなーと思います。
そんなわけで、本日は日本の文化と雪。
<雪の結晶>
江戸時代に、新潟の塩沢に鈴木牧之(1770~)という商人がいました。文化人でもあり、雪国の暮らしを伝える「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」という本を出版しましたのですが、ここには雪の結晶が35種類も図解されており、今ほど顕微鏡とか発達していない時代にこれほど繊細に雪を分析していたこと、その違いに心を寄せた感性に心を打たれます。
<雪室>
雪の貯蔵庫で、電気の冷凍・冷蔵質よりも温度が安定し、鮮度を保ちながら美味しさを向上させる、昔から雪国に伝わる貯蔵方法。
じゃがいもがめちゃくちゃ甘くなったり、コーヒーの雑味が抑えられたり、現在雪室で熟成させた製品がどんどん商品化されて行っています。
<雪さらし>
織った着物の反物を作る工程で、雪の上に広げることを「雪さらし」と呼びます。
新潟の小千谷市や塩沢エリアで古くから受け継がれている製法で、雪が積もった平らな場所で、日光に当てて1週間~10日ほど反物を広げることで、布に丈夫さとしなやかさが生まれ、白さも洗練されるのです。
どうしても新潟目線になってしまいますが(笑)、きっと全国の雪国で、雪国ならではの文化があるんだろうなぁ。
プロフィール
ライター&コピーライター
丸山智子氏
新潟市出身、進学を機に上京し東京で広告制作会社や編プロなどに勤務。2014年Uターンと同時に独立。新聞、雑誌、WEB、イベント広報等での執筆や、定期的なラジオ出演など。趣味は観劇と、生ハムの原木を一本持ってピクニックをすること。