コトバのちからを信じて
よくある女子の会話のひとつに、こんなものがあります。
A「ヘアスタイル変えたね~?似合ってるよ~!」
B「え~?なんかちょっと切りすぎちゃって…」
A「今日の服、かわいい~♪」
B「そう?セールで安かったから買ったけど、この辺が微妙だよね」
せっかく相手が褒めてくれたのに、自分で自分を下げてしまっています。
これは分かりやすい例ですが、
クライアントや取引先との会話の中でも意外とあることです。
「いえいえ、弊社は知名度がないから…」
「〇〇したいんですけど、〇〇がネックで…」
ビジネスの場合は、そこを(主に広告提案側の)チャンスに変えられますが、
普段の会話では、なかなかそういうわけにはいきません。
以前、ある方に指摘されてハッとしたことがありました。
「アナタって、よく謝ってるよね」と。
そのときは(そんなことないけどなぁ…)と思っていたのですが、
自分で意識してみると、“すみません”を連発していたんです!
折り返しの電話で「すみません、出られなくて」
物を拾ってもらって「すみませ~ん」
車に同乗させてもらうときも「すみません、失礼します」
まー、いったい1日に何回言うんだっていうほどに。
便利な言葉かもしれないけど、
これも言ってみれば例の会話でみられる「謙遜」や「卑下」みたいなもの。
実は全部“ありがとう”に変換できるんです。
電話なら「ご連絡いただいてありがとうございました」
物を拾ってもらったら「ありがとう!助かります」
同乗する際は「ご一緒させてもらってありがとう!お願いします」
言われた側も、謝られるより感謝される方がずっとうれしいですよね。
日本人は謙遜が美徳、とされる文化がありますが、
謙遜しすぎは、時に場の空気をシラけさせたり、
相手の厚意をムゲにしてしまったりすることもあるんだなーって思いました。
“すみません”を“ありがとう”に変える。
これだけのことで、なんだか笑顔が増えた&運が向いてきた気がします。
言霊(ことだま)って、やっぱりあるんだなと
コトバの仕事をしているからこそ実感する毎日です。
※サムネのイラストは、「笑顔で元気な女の子」イメージで
信頼する同級生イラストレーター(男子)が描いた作品を使わせてもらいました。ありがとう~!!