小さな目標を世界につなげるSDGsの考え方
2020年が華々しくスタートしましたが、皆さんは何か今年の目標を立てましたか?
本年一本目のコラムということで、国連が音頭を取って始まった世界規模の「目標」、SDGsに関するお話をしたいと思います。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、読み方はエス・ディー・ジーズ。
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、2030年までの達成を目標にしています。
上の写真のように17の大きな目標が設定され、さらにその17の目標の中に細かなターゲットが全部で169個示されています。
大手企業では、このSDGsに沿った取り組みがすでに始まってはいるのですが、個人レベルではまだまだ浸透していないのが実情です。
昨年はスウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさんが環境保護を訴えて話題になりましたが、彼女の訴えもこのSDGsの13「気候変動に具体的な対策を」に沿っていると言ってもよいでしょう。
このSDGsは、日常の些細なことにも、当てはめることができます。
例えば、「喉が渇いたらペットボトルを買い、空になったらゴミ箱に捨てる」という生活習慣から、マイボトル持参の生活習慣に変えることは、
目標の12番「つくる責任 つかう責任」のターゲット12.4に書かれた「製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する」に当てはまるでしょう。
部屋ではエアコンの設定温度を1度下げて靴下を2枚履きすることは、
7番の「エネルギーをみんなに」や13番「気候変動に具体的な対策を」、
あなたが男性なら食事の後に食器洗いを手伝うことは、
5番の「ジェンダー平等実現」に当てはまる、というように、節電や節約、家族の関係をよくすることが、SDGsにつながっているのです。
2020年の初まりに、あなたが続けられそうと思う、簡単で小さな目標を立てることから、まずは初めてみませんか?