ここ数年、年末年始の休暇中に中南米ドラマを一気に見る目的で動画配信サービスNetflixに加入してきた。
いつもは1か月で解約するのだが、今年はコロナ騒動で予定外の引きこもりの日々を強いられているため、解約せずに継続している。

Netflixオリジナル作品は、昨年はメキシコ映画『ROMA／ローマ』、今年はマーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』やアダム・ドライバー主演の『マリッジ・ストーリー』、『２人のローマ教皇』が各国の映画祭で話題となり、米国アカデミー賞でも多くの部門でノミネートされた。
本年のアカデミー賞を席巻したポン・ジュノ監督も前作『オクジャ』はNetflixオリジナル作品だ。
Netflixは、世界の映画産業になくてはならない存在になりつつある。

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私はもっぱらラテン各国の映画やドラマを中心に見ているのだが、ブラジル全土を騒がせた政財界の汚職事件をリアルに描いた政治ドラマ『メカニズム』や、ブラジルの人気ミュージシャン兼俳優セウ・ジョルジ主演の『プリズン・エンパイア』は見ごたえがあった。
世界的に話題となった『ナルコス』もコロンビアからメキシコに舞台を変えてシリーズが続いており、楽しみの一つになっている。

日本映画はあまりまめにチェックしていないのだが、井筒監督の傑作『パッチギ！』も主演女優の逮捕にもめげずに配信されていたのは嬉しかった。

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3カ月継続加入して感じたのは、Netflixでは、一般の劇場では公開されにくいドキュメンタリーや、格差や差別、政治問題を扱った社会派作品、ウディ・アレン風のウィットに富んだ会話中心の作品が数多く配信されているようだ。
他に音楽ドキュメンタリーも粒ぞろい。過去の名作では『仁義なき戦い』やオーソン・ウェルズの作品なども配信されている。

NetflixのほかにもAmazonやHuluなど、たくさんの動画配信があるので、引きこもりの気晴らしに、各サービスを試して比較してみてはいかがだろう。