味と記憶のカンケイ
新潟
コピーライター
4合わせDAYS
本望 典子氏
初めて訪れる土地で「地元の〇〇町みたいだなぁ」と思うことが良くあります。
どこへ行っても見かけるチェーン店や
コンビニが立ち並ぶ街に魅力を感じない…。
それと同じで、味の画一化も残念なところ。
メイン写真は、新潟市のご当地グルメ「イタリアン」です。
イタリアンと言っても、もちろんイタ飯ではなく、
ミートソース掛け焼きそばみたいな感じ。
新潟市に帰省の際、必ず一度は食べるという同級生もいます。
ちなみに私は、ホワイトイタリアン派ですけど。
それから新潟市と言えばやっぱりコレ!
「タレかつ丼」ね。
薄いかつをカラッと揚げて、甘いタレにくぐらせるや~つ。
(※東京だと吉祥寺でも味わえます)
ちなみに、お隣の長岡市では「洋風カツ丼」。
ケチャップベースのソースがちょっとクセになりますよ♪
(デミグラスソースversionなどもあり)
こういったソウルフードと呼ばれるものって
今後ますます貴重になっていくのかなと思うのです。
「食にこだわりない」「何食べても一緒」という人もいますが、
その土地にしかない食にふれるときって、
やっぱり新鮮な気持ちになれるんじゃないかなぁ。
そして、その瞬間の記憶が思い出になるんじゃないかなぁ。
ご当地グルメを地元の人が食すときは、
「文化祭のバザーで食べたな」とか
「部活帰りにみんなで行ったな」とか
ふと時間が巻き戻るような感覚もあるはず。
いずれにしても、「最近ちょっと発想が貧困だな」
と感じたときには、食を見直してみるのもひとつの手。
新鮮さも、懐かしさも、感性を刺激する大事な要素だと思うから。
全国のご当地グルメよ!永遠に!!
プロフィール
コピーライター
本望 典子氏
広告企画やコトバに携わって20ウン年。振り返れば、歌詞制作やラブレターの代筆、ダメ恋愛のエッセイまで担当する何でも屋に。デザイン専門学校の非常勤講師として学生たちの感性にもふれる毎日。心が動いたモノ・コトへ直球ストレートなB型オンナ。