日本蕎麦、をかし!
最近、お蕎麦を1日に2回(しかも間隔約3時間)食べる機会がありました(笑)。
新潟では「へぎそば」と呼ばれるご当地日本蕎麦があります。
これは、「ふのり」という海藻をつなぎに使うお蕎麦で、「へぎ」と呼ばれる箱(?)に乗せて提供されるものです。
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▲この木の箱が「へぎ」
ふのり効果のつるんとした喉越し・弾力が大きな特徴で、この日食べたのはどちらもふのり蕎麦だったのですが、とっても美味しくいただきました。
お蕎麦の薬味で辛味パートを担当するのは一般的にワサビかと思いますが、このへぎ蕎麦文化では、一部の地域ではからしを添える地域もあったり。初めて知った時、かなりの衝撃を受けました。
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▲写真の端っこに、からしが確認できます!
…と、新潟だけでも蕎麦の話を書き始めると長くなる「日本蕎麦」。
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▲リタイアするとそば打ちしたがる人が増えるのはなぜだろう?
日本で蕎麦の栽培が始まったのは縄文時代とされ、高知では9000年以上前の遺跡から蕎麦の花粉が見つかっています。
蕎麦が初めて歴史時的文献に載ったのが797年の「続日本紀」。ただ、いつから今のような麺の形で食べるようになったかは不明で、江戸時代には食べられていたと言われています。
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▲蕎麦の花♪
「十割そば」はそば粉のみ、「二八蕎麦」は小麦粉2:そば粉8、さらにそば粉10:小麦粉2の「外二」、蕎麦の実の甘皮の色を入れた「藪蕎麦」など、麺の製法も様々、食べ方も地域によって異なり、今では日本三大蕎麦である長野の戸隠、島根の出雲蕎麦、岩手のわんこ蕎麦をはじめ、全国に特徴のあるお蕎麦があります。
…で、調べていて初めて出雲蕎麦を知りましたが、これは気になる!!!
出雲蕎麦について(出雲観光ガイド)
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▲丸い漆器に盛られて、ここにそば湯やめんつゆを入れるらしい「出雲蕎麦」
大晦日に蕎麦を食べる「年越しそば」、また引越しの際に「そばに参りました」の引越し蕎麦などは、江戸時代に出来上がっていった風習です。
製法、食べ方、風習…日本の、地域の暮らしに根付いている蕎麦文化、いと、をかし!
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▲京都のにしん蕎麦も美味しいですよね
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