リオのキリスト像から届いた尊いメッセージ
東京
編集ライター
映画とラテンと音楽と
JUNTO氏
4月10日から13日まで、欧米各国は復活祭の休暇でした。
復活祭は、英語圏ではイースター、ブラジルではパスコアと呼ばれていて、イエス・キリストが処刑されてから3日後に復活したことを祝う日です。
復活祭は、旧暦で数えられるため毎年日程が変わる移動祝祭日になります。
ブラジルでは、カーニバルが終わり復活祭シーズンになると、卵の形をしたチョコレートと、バカリャウ(Bacalhau)というタラの塩漬けが、スーパーマーケットに山積みにされます。
卵は誕生の象徴だから、という理由は納得できますが、それがなぜチョコレートなのかは不明(お菓子メーカーが仕掛け人かも?)。
タラの塩漬けは「カーニバルから復活祭までの間は肉を食べるのを控える」という風習があるため、バカリャウが復活祭の伝統食になったようです。(あくまで通説)
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毎年、パスコアといえば、色とりどりの派手なチョコレートがニュースになるのですが、
今年は、リオデジャネイロのコルコバードの丘に立つキリスト像に映し出されたメッセージが、世界中で話題になりました。
キリストが復活した記念の日曜日、キリスト像に、医療現場で働く人の映像と、「家にいて」というメッセージ、世界各国の言葉で、「希望」と「感謝」という言葉が映し出されたのです。
未曽有のコロナ禍。世界中の人々が同じ困難に遭遇し、不安や絶望感と戦っていることや、
家にいて感染を拡大させないことが、世界共通の希望につながることを強く感じるメッセージでした。
プロフィール
編集ライター
JUNTO氏
普段は固めの記事広告ライター。ときどき映画やラテン絡みでもお仕事してます。
10年前に2年ほどブラジルに滞在して以来、ラテンカルチャーを日本で広めようと奮闘中。
写真は建築家オスカー・ニーマイヤーが設計したリオのニテロイ現代美術館。