笑い事じゃないけど笑っちゃった“誤字”のお話
東京
編集ライター
映画とラテンと音楽と
JUNTO氏
先日、はるか昔にフリーの編集者として関わっていた雑誌Bがついに廃刊となりました。
紙媒体がどんどん消えていくのは寂しくもありますが、時代の流れには逆らえません…。
懐かしさもあり、雑誌Bの最終号を購入してみました。
そこで見つけてしまったのが「誤字」。
それは、私が雑誌Bの編集に携わっていたときに編集長に指摘された誤字とまったく同じだったのです。
その誤字とは…「怪獣ブースカ」。
正解は「怪獣」ではなく「快獣」なのです!
ブースカは「快い獣」だということを、この赤字ではじめて知ったので、以来、ブースカを見かけるたびに、“快獣” という文字が頭に浮かぶようになりました。
◇
つい最近では、硬めの雑誌の最終校正の際に、日産のゴーン氏の腹心だった「グレッグ・ケリー」が、女優からモナコ公国の公妃になった「グレース・ケリー」になっているのを見つけて卒倒。
ほかにも、ゆるキャラがブームになる前の記事で「くまモン」が「くまもん」になっていて、大慌てで直したこともありました。
一方で、校正で見つけられずに、大失敗したのは与党議員の肩書。正しくは「離島担当」だったのですが「離党担当」となったまま世に出てしまい、(爆笑しつつも)大反省したのも覚えています。
校正は地味な仕事ですが、とっても大事。ドラマで描かれたようなドラマチックな話は私には皆無ですが、固有名詞と肩書、カタカナは、入力ミスが多いので、繰り返し見直すように心がけています。
プロフィール
編集ライター
JUNTO氏
普段は固めの記事広告ライター。ときどき映画やラテン絡みでもお仕事してます。
10年前に2年ほどブラジルに滞在して以来、ラテンカルチャーを日本で広めようと奮闘中。
写真は建築家オスカー・ニーマイヤーが設計したリオのニテロイ現代美術館。