職種その他2020.08.12

コロナ禍で国に戻れなくなった人たちの話

東京都
編集ライター
映画とラテンと音楽と
JUNTO

暑中お見舞い申し上げます。

新型コロナウイルスの感染は世界中で出口が見えない状態が続いています。
長くなることを予想はしていたものの、夏になれば少しは落ち着くかも、などといった期待は、残念ながら大ハズレしてしまいました。

気持ちが沈んだときの気分転換の方法は千差万別。
例えば、お笑い番組やコメディ映画を見るなど、出来るだけ頭を空っぽにして気持ちを楽にしようとする人、
長くて難しい本や映画を見て、気持ちを別の方向に向けようとする人、
自分よりもはるかに辛い人の悲劇を見て、自分の境遇はましなほう、と思う人などなど…。

今日は、けっこう悲惨な状況に置かれてはいるけど、なんだか楽しそうなユーチューバー、中南米の旅の様子を配信している「ちゃんちーとす」をご紹介します。

スペイン語が堪能な日本人と、日本語ネイティブの日系ブラジル人の二人の若者コンビです。

ウルグアイのムヒカ元大統領に、なんのコネもない二人が突撃インタビューをしたことで、ごく一部のラテンアメリカウォッチャーの間で話題になり、彼らのYouTubeを見始めたのですが、当時の登録数は数十人程度でした。

中南米を旅行している途中で新型コロナウイルスが世界中に広がり、今、彼らは中米の小国ニカラグアから出られなくなっています。

それでも元気に毎週、現地からライブ配信していて、それがテレビで取り上げられたこともあり、チャンネル登録者は約2万7千人に増えています。

もし、コロナがない中で旅行を続けていたら、登録者はこれほど増えなかったことでしょう。

良かったんだか、悪かったんだか…。

明るく配信はしていますが、いつ飛行機が飛ぶのかわからない中での不慣れな土地での生活は、ストレスや苦労も多いと思います。
日系ブラジル人の彼は、ニカラグアでもっとも感染率が高いと言われる検査所に自力て出向き、陰性証明をもらわないと日本に入国できなくなったことなど、報道では発表されない厳しい現状も話しています。

彼らの他にも、ブラジル在住の日本人ミュージシャンが、ペルーに公演に行ったままブラジルに戻れなくなっていたり、

逆に、日本に2月に公演に来て、ライブもほとんど開催できず、国にも帰れなくなったアルゼンチンのミュージシャンがいる(7月末にやっと帰国)など、海外で活躍していた多くの人が、不慣れな場所での足止めを余儀なくされているようです。

 海外から発信を続けている彼らをSNSを通じて応援しながら、自分も元気をもらっています。

 

 

 

プロフィール
編集ライター
JUNTO
普段は固めの記事広告ライター。ときどき映画やラテン絡みでもお仕事してます。 10年前に2年ほどブラジルに滞在して以来、ラテンカルチャーを日本で広めようと奮闘中。 写真は建築家オスカー・ニーマイヤーが設計したリオのニテロイ現代美術館。

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