3年に一度のアート展「横浜トリエンナーレ」開催中
真夏のジリジリした日差しが照り付ける中、横浜みなとみらいで3年に一度開催される現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ2020」(10月11日まで開催)に行ってきました。
今年のテーマは「AFTERGLOW-光の破片をつかまえる」。
絵を描くのはもちろん、工作も版画もまるでダメ、不器用なのが昔からコンプレックスなのですが、美術館に足を運び、
なんだ、これは? 変な形~
意味わかんないけど、なんとなく惹かれる。
などなど、よくわからないけど、“感性”に訴えかけてくるユニークな作品に触れるのは好きです。
アーチストの奈良美智さんもインタビューで「アートは、何かわかるようなものじゃないほうが面白い」とおっしゃっていましたが、
今年のトリエンナーレでも、? ? ? が、頭の中をグルグルと巡る、不思議な作品にたくさん出合うことができました。
映像好きの私がもっとも驚かされたのが、パク・チャンキョンの映像作品《遅れてきた菩薩》。
モノクロのネガフイルムのような映像で、森の中を歩く女性のシルエットと、放射能汚染の測定をする防護服を着た女性のシルエットが交互に映し出されるのですが、
二つの世界が徐々につながっていくまでの展開が秀逸で、見入ってしまいました。
福井県・敦賀にあるJAEAの原子力研究開発炉「もんじゅ」「ふげん」が菩薩の名前が由来であることから着想を得たそうで、
核と菩薩を独特の切り口で描いた視点の鋭さに圧倒されました。
約1時間におよぶ長編だったので、もう一度、映画館でじっくり見てみたい作品です。
美術館近くのプロット48は、美術館と同じチケットで予約なしで見ることができ、美術館から歩いて10分程度で行けますので、両方見ることをオススメします。
(私はプロット48へ地下鉄の高島町駅から歩き、ものすごく遠回りをするはめに。要注意です)