アマゾンのフルーツ、アサイーのスペルが気になる…
東京都
編集ライター
映画とラテンと音楽と
JUNTO氏
ポリフェノールや鉄分が豊富な健康食品として、日本でも認知されつつある「アサイー」はブラジルのアマゾン川流域の植物として知られています。
アサイーの木を実際に見たことはないのですが、ブドウのような房ではなく、黒紫色の粒々の果実が、ほうき状の房に張り付いてなっているようです。(写真上)
下記の写真は、アサイーの房で作った鍋敷き。ブラジルの田舎町で、みやげ物として売られていました。
このアサイー。日本のドリンクスタンドや、輸入食材店などで、飲料や粉末、ペーストとして売られるようになったのは喜ばしいことなのですが、
どうしても気になってしまうのが、アサイーの表記です。
ポルトガル語では、「açaí」が正しいスペルなのですが、
日本や英語圏では、Cの下につく「,」がなくなって、「ACAI」と表記されている商品が多くみられます。
ACAIですと、ポルトガル語の発音でも、英語と同じ「アカイ」となってしまいます。
冒頭の写真はイメージ写真なのですが、こちらも表示はACAIになっています。
「ç」は、ポルトガル語で「cedilha セヂリャ」と呼ばれていて、「ça」はサ、「çu」はス、「ço」はソ という発音になります。
おそらく、ポルトガル語を少しでも勉強したことがある人にとって、
アサイーが日本で「ACAI」と表記されていると、違和感を覚える人も多いと思います。
ブラジルで購入した製品は、下記のように、もちろん「açaí」表記になっています(余談ですが、最後のiがíになっているのはアクセントの位置を表しています)。
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アサイーが、本当にどれだけ身体にいいのかは専門家ではないので触れずにおきますが、
効能の有無にかかわらず、濃厚なブルーベリーのようなアサイー、まだ未体験の方はぜひ一度試してみてください。
プロフィール
編集ライター
JUNTO氏
普段は固めの記事広告ライター。ときどき映画やラテン絡みでもお仕事してます。
10年前に2年ほどブラジルに滞在して以来、ラテンカルチャーを日本で広めようと奮闘中。
写真は建築家オスカー・ニーマイヤーが設計したリオのニテロイ現代美術館。