リアル羊毛フェルトの世界
京都
デザイナー
トキメキ☆通信
Erico氏
今回は可愛い愛犬や愛猫、あらゆるアニマルをリアルに再現した羊毛フェルトの世界の話題をお届けします。
リアル羊毛フェルトは数年前から海外を始め日本でもブームが起こり、まるで本物みたいに制作できるので多くの作家に人気があります。
特に日本人の作品は繊細かつクオリティが高く、世界の中でも群を抜いていると個人的には思います。面白いもので国によって作品にクセや特徴があるんです。
私自身も羊毛フェルトで亡くなったわんちゃんなどのオーダー制作をしていますが、いろんな世界各国の羊毛作家さんをInstagramでフォローして常にインスピレーションを貰っています。
制作に使用する羊毛の種類はとても豊富で、羊以外にもアルパカやうさぎ、シルクなども使用されたりします。
制作方法は特殊な針を使用して毛をまとめ、固めたり、形を形成したり、毛を植えたりして行います。彫刻などに比べ柔らかな質感や毛の流れ、表情の変化を自由に調整できるのが魅力です。瞳はガラスや樹脂を使用することが多く、歯や舌も羊毛以外の素材(樹脂や粘土など)を使用したりします。小さな作品ほどこれらのパーツが極小になるので高度な技術が必要になります。
3D以外に半立体や絵の様に平面制作することもでき、表現のバリエーションは無限大♾。
アートとしてだけでなく、ペットロスの方の心のケアや事情があって動物が飼えない方への新しい形としても注目できる分野だと思います。
まだまだ技術の向上が期待できるリアル羊毛フェルトの世界。
是非、皆さまにも現物を観て、触れてみて貰えたらと思います。
プロフィール
デザイナー
Erico氏
京都在住 父が彫刻家・母がオリジナルブランドを持ち、弟は役者をしています。幼少期から家族で行く先には芸術やクリエイティブな空間が常にありました。
ハンドメイドは物心ついた時から遊び感覚で始め、イベントに参加したり雑誌などに掲載された事が何度かされました。企業やショップなどとコラボもしています。