3月3日はおひな祭り。そして3月8日は「国際女性デー」。

関西
コピーライター・セミナー講師
くすぐる大人の好奇心❤
松井 貴代

本日は、おひな祭りですね。

そして3月8日は「国際女性デー」です。

日本では、おひな祭りは、女子のお祭りとして定着していますが、「国際女性デー」は、まだまだ知らない人が多いのではないでしょうか。

 

「国際女性デー」の成り立ちは、アメリカで1909年2月28日、初めて「全米女性の日」という記念行事が行われたのを契機として、いくつもの変遷を経て

国際婦人年に当たる1975年、国連が3月8日に「国際女性の日」として定めたのが、正式なスタートです。

 

最初のきっかけを作った「全米女性の日」は、ニューヨークで発生した縫製労働者のストライキで、女性が労働条件の改善を訴えたことが要因となりました。

 

また1917年、戦争が続く中、ロシアの女性は、2月の最終日曜日(グレゴリオ暦で3月8日に当たる日)に「パンと平和」を求め、抗議とストライキを決行しました。その4日後、ロシア皇帝は退位し、暫定政府は女性に選挙権を認めます。

 

「国際女性デー」の経緯を振り返る事は、市井に暮らす女性たちや劣悪な条件下で働く女性たちが、より良い生活に変えていくために、いかに自らが声を上げてきたのかがわかります。

 

参政権など、女性の人権を求めて立ち上がってきた女性たち。

 

3月8日は、多くの国々で記念行事が行われます。国、民族、言語、文化、経済、政治の壁に関係なく、女性が達成してきた成果を認識する日なのです。

 

コロナ禍の今年、UN Women(国連女性機構)は、国際女性デー(IWD 2021)のテーマを、

「リーダーシップを発揮する女性たち・コロナ禍の世界で平等な未来を実現する」と発表しました。

 

気候変動の問題としてSDGs(持続可能な開発目標)が注目されていますが、

その目標と重なるのが「国際女性デー」の今年の大きな課題「ジェンダー平等」です。

 

2020年度の調査では、G7の「ジェンダーギャップ指数」で日本は、なんと最下位!

 

世界「男女平等ランキング2020」では、日本は121位!!

史上最低となってしまいました。

 

先日、東京五輪組織委員会の性差別発言、代表交代のすったもんだがありましたが、

私には、起こるべきして起きた事としか思えません。

 

あの時も、性差別発言をした張本人は、「代表を辞任しない」と言い放ち、

そのつもりだったようですが、SNSなどで女性たちが声をあげたこと、署名活動などで代表の辞任を要求した事で、上層部を動かしました。

 

さらに、海外の大使館がツイッターなどで

 

#DontBeSilent

#GenderEquality

 

というハッシュタグを付けて、日本の女性たちと連帯してくれたことは、とても励みになりました。

 

五輪は日本だけのことではないし、「世界的に考えるとおかしいんだよ」

「声をあげていいんだよ」と、ドイツ大使館などからエールを送られているようで、本当に嬉しく思いました。

 

 

今は、私のようにライターでなくても、誰もがSNSというミニメディアで自分の思いを書き、発信できる時代。

 

長いものに巻かれず、間違った認識には、異議を唱えていきたいと、「国際女性デー」を目前に改めて思いました。

 

沈黙は、その状況を認める事になります。

どんな形であれ、粘り強く声をあげ続けると社会は、変えられるのです。

 

プロフィール
コピーライター・セミナー講師
松井 貴代
京都精華大学大学院人文学研究科修士課程修了。雑誌広告、情報誌、カタログ、Webサィトなど多数の仕事に携わり、ファッション、美容を中心に、女性のライフスタイルや多様性を提案する広告制作を行っています。フリーランスのコピーライター、またコピーライティングをレクチャーするセミナー講師として活動中。

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