シャネルから私達へ。時代を超えてシャネル哲学とメッセージが今ここに。
「お土産で貰えるN°5の香水とポストカード」
MIROIRS MANGA MEETS collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか。「週刊少年ジャンプ」(集英社間)の人気作『約束のネバーランド』の原作者・白井カイウ&作画家・出水ぽすかと、シャネルの協業による展覧会が銀座シャネルネクサスホールで開催中。ブランドの歴史からインスピレーションを受け、ガブリエル・シャネルの生い立ちとブランドストーリーを這わせた、3つの短編マンガ。シャネルからのメッセージやシャネルの貴重な資料が楽しめる。今回のテーマは「ミロワール」。フランス語で「鏡」の意味。ガブリエル・シャネル自身が語った「鏡は厳しく私の厳しさを映し出す それは鏡と私の戦い 私という人間を映し出す」というシャネル哲学から着想を得た書き下ろし。
【第1章Sorcieres-魔女-】
1章は、読書と空想が大好きな少女の話し。彼女は母親と二人暮らし。しかし大好きな母とずっと一緒に居る事ができない。そして自分が翼を持たずに生まれてきたと思っている女の子の(翼とは、何か誇れるもの。才能・美貌・栄誉その他何かしらの強みの事)物語。
修道院で己の置かれた環境を睨み据えながら、本を読んで、世界を広げ、空想の世界を楽しんでいたまだ何者でもなかったころのガブリエル・シャネル。見えないものに対して神秘的な探究心を持っていたとされる彼女の誕生の物語。
【第2章Menteuseー嘘つきー】
2章は香水「シャネルN°5」にフォーカスしつつ、オシャレと自由を愛し、楽しんでいる女性の話し。メイクが好きでその日の気分で顔や着る服を変え、色々な自分を演じ、相手に映る錯覚を楽しんでいる。その一方で「本当の自分」を見つけてもらいたがっている。人は見たいものを見る。シャネルの名言も他の偉人の名言も、受け取る人によって解釈は様々、皆受け取りたい様にとっている。それもまた人それぞれで面白く、そこに自分の本当の気持ちが隠されていたりする。
シャネル自身、色んな恰好を楽しみ型にはまらない女性だった。それはまた謎めいた香水、シャネルN°5を彷彿とさせる様に、本当のことをすべて言わず、実体が一見してでは掴みきれないミステリアスな女性だったとか。
【第3章Cornelia noir-カラス-】
3章は、シャネルのリップステッィクにフォーカスしつつ、自分の顔・身体に強くコンプレックスを抱き、ステレオタイプの価値観に世界に息苦しさを感じている少年の物語。自らの道を切り開いていこうとする少年達のもがきや反骨精神が描かれている。
シャネルも彼女が生きた当時の流行、当時のフランスの一般的価値観からかけ離れた体型や美的感覚で生まれ育った。シャネルは自分の着たいもの、したいこと、こう在りたいという信念を貫いて、人々を魅了し、世界の価値観を反骨精神の元変えていった。
作画家の出水ぽすかも。
「シャネルの生き方、その強さ、革新、自由さが思っていたよりも身近にある物事ということ」
を何よりも感じて貰いたい!と読者へメッセージを送っている
更にシャネルをもっと知りたい方は映画『ココ・アヴァン・シャネル』もおすすめ。シャネルから生きるエネルギーを貰って。