『マイ・ブロークン・マリコ』をみて

愛知県
ライター見習い
リンリンmemo
リンリン

ずっと気になっていた映画がようやく公開されたので観に行ってきた。

数ヶ月に映画のチラシを観て、面白そうだなと思っていた『マイ・ブロークン・マリコ』
漫画が原作らしく、監督はタナダユキさん。

タナダさんの作品は好きで何本か観たことがある。
『百万円と苦虫女』、ふがいない僕は空を見た、四十九日のレシピ、ロマンス

特に『百万円と苦虫女』は自分と重なる部分が多くて、大好きな映画の一つだ。

私は普段わりと洋画の方が好きだが、邦画の脚本が良くてじんわりくる物語も大好きである。タナダさんの作品は脚本がいいものが多く、チェックしていた。

今回の映画もすごく楽しみにして観に行ったが、結果観に行ってよかったと思える作品だった。

物語は、主人公のシイノが親友のマリコの死をニュースで知るところから始まる。

二人は学生時代、一緒に過ごしていたがマリコの家庭には問題があり虐待を受けていた。

大人になってからも彼氏に暴力を振るわれたマリコを助けようとしたが、マリコはそこから動こうとしない。

シイノはそんなマリコにときにイライラしながらも、友達として接していた。

そんな友達が突然亡くなった。何かできることはないかと考えた結果、マリコの実家に乗り込み、マリコの遺骨を親から奪うのだった。

そこからシイノと遺骨になった親友との旅が始まる…

はじめ、チラシでストーリーを見たときに親友の遺骨と旅に出るとは結構ぶっ飛んだ設定だなと思っていた。

でも、実際に映画を観たらマリコを助けられなかった後悔がシイノをそんな行動に走らせたのだと思った。

決して明るい題材の映画ではないと思う。どっちかといえば、心をズシンと殴られたような衝撃を受ける映画だった。

マリコはシイノに彼氏が出来たら死ぬという…。シイノは彼氏は作らないというが…。

マリコのシイノに対する思いが重たいシーンがあるが、マリコ役の奈緒さんの演技がすごくよかった。本当に、こんな人いるよなって思わせるのが上手だと思った。

劇中にはたくさんの二人の手紙のやりとりが出てくる。たわいもない話や夢の話も出てきていたけど、マリコもシイノもその手紙をやりとりをしているときが楽しい時間なんだと思った。

私も学生時代、いっぱい手紙の交換をした。それはなんとなく今でも捨てられなくてとってある。

見返して読むことはあまりないかもしれないけど、あのとき楽しかったこと、悲しかったことを誰かと共有した思い出を残しておきたかったのかもしれない。

 

『マイ・ブロークン・マリコ』

TOHO シネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー

© 2022 映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会

 

永野芽郁
奈緒 窪田正孝 尾美としのり 吉田羊
監督:タナダユキ 脚本:向井康介 タナダユキ
原作:平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』(BRIDGECOMICS/KADOKAWA刊)
音楽:加藤久貴 
エンディングテーマ:
「生きのばし」Theピーズ(P)2003KingRecordCo.,Ltd.
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
コー・エグゼクティブプロデューサー:堀内大示 大富國正
企画・プロデューサー:永田芳弘 
プロデューサー:米山加奈子 熊谷悠
共同プロデューサー:横山一博 岡本圭三 成瀬保則
撮影:高木風太 照明:秋山恵二郎 録音:小川武
美術:井上心平 装飾:遠藤善人 編集:宮島竜治
VFXスーパーバイザー:諸星勲 音響効果:中村佳央
スクリプター:増子さおり 
スタイリスト:宮本茉莉 ヘアメイク:岩本みちる
キャスティング:山下葉子 助監督:松倉大夏 制作担当:村山亜希子
製作:映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
  (ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA/エキスプレス)
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:エキスプレス
制作協力:ツインズジャパン 
配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会

公式サイト: https :// happinet-phantom.com/ mariko

公式twitter:@mariko _movie

あたしには正直、あんたしかいなかった。
ブラック会社に勤め鬱屈した日々を送るシイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友のイカガワマリコ (奈緒)が亡くなったことを知る。彼女の死をにわかに信じられないシイノだが、小学生時代から父親(尾美としのり)に虐待を受け、彼氏から暴力をふるわれていたマリコのために何かできることはないか考えた末、「今度こそあたしが助ける。待ってろマリコ」と鞄に包丁を隠し持って彼女の実家を訪ねる。 父親の再婚相手・キョウコ(吉田羊)が親切に部屋へ招き入れると、そこにはマリコの仏壇の前に座っている父親がいた。衝動的に父親の背中を跳ね飛ばし、仏壇を破壊して、マリコの遺骨を強奪するシイノ。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れて行く!」と、そのまま窓から飛び降りる。 裸足のまま家に帰ったシイノは、押し入れの段ボールにしまっていた古いクッキーの空き箱を見つける。その中にあったのは、マリコからシイノに宛てた数々の手紙だった。マリコの遺骨と手紙を抱いて、旅に出ることを決心するシイノ。行き先は、かつてマリコが行ってみたいと言っていた“まりがおか岬”だ。 電車とバスを乗り継いで目的地に到着した途端、ひったくりに鞄を盗まれ途方にくれるが、たまたま居合わせたマキオ(窪田正孝)に助けられて一難を逃れる。 かつての思い出を胸に、骨になったマリコとの、最初で最後の“ふたり旅”がはじまる――。

プロフィール
ライター見習い
リンリン
愛知県在住。 海外ドラマのキャラクターに憧れてライターになりたいと思った過去が…でもいざコラム書くってなると何を書けばいいかと悩みます。 趣味は音楽や映画鑑賞。最近はKPOPが好きです。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP