灯火親しむべし

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

外を歩くのがとても気持ちのいい季節になった。

こういう気候は、できれば10か月くらい続いて欲しい。

 

少し前は猛暑過ぎて体力も精神も削られていたせいか、何をするにもフットワークが重かった気がするが、正直、今は行きたいところがあり過ぎて休みの日が足りないとまで思う。

 

いろいろなことが活動しやすい季節ということで、「スポーツの」「食欲の」「芸術の」「読書の」などなど、秋の呼び名はいろいろだ。

 

私はというと、映画にも美術展にも行楽にも行きたいのだがもっぱら「読書の」秋で、書店をぶらぶらしながら気になる本や雑誌を手に取ってはカフェや自宅で読んでいる。

 

気候もよく夜の長い秋は、ともし火の下でじっくりと読書するのに適している」という意味の「灯火親しむべし」は、中国、唐の思想家・韓愈(かんゆ)の「符読書城南詩」という詩の中に出てくる一節だそう。

1000年以上前の人も同じようなことを思っていたのだなぁとしみじみとする。

 

こちらのコラムでも紹介した読書するためのカフェ「fuzkue」さんに、少し前に行ってきた。

美味しいコーヒーとケーキと一緒にのんびりと読書を楽しんできたが、頭をからっぽにして本に没頭できる贅沢な時間になった。

「読書の秋」を楽しみたい人にはおすすめのカフェなので、近くに行った際にはぜひ寄ってみては。

 

冬の寒さが到来するまでの貴重な秋を、できるだけ健康に楽しんでいきたい。

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズ、お茶を飲みながらぼんやりすること。

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