青墨で作品を書く

東京都
書道家・ライター
Tohku
桃空

淡墨をつくるために「青墨」を磨る

色をみる

墨を一度乾かす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年1月の前半の新国立美術館に展示するための作品を制作しています。

今回は「淡墨」を使った大きな「一字書」です。「青墨」を二種類使っています。

それぞれ、固形墨を硯の上で液体に粘りが出てきたらそれを大きめの容器に移して水で薄めます。

ときには容器に入れたあと、乾かしてから使います。

淡墨で大きな筆を使ったときには「にじみ」が作品を作用するので、反古紙にそのにじみ方や色を見てから本番で使うのが良いでしょう。

紙も様々な種類があります。

その滲み方は紙によります。また紙は水を含んだ段階で破れやすくなるので、それも注意が必要です。

まだまだコツを掴んだとは言えませんが、やりながら実験しているようなきがしています。

これが、一字書のおもしろいところかな、と思っています。

やってみたい一字を選ぶことに始まって、その形を頭と体を使って表現する。

このおもしろさは書き進めていったときに感覚で得るものだと思います。

やはり、何事もやってみないことにはわからないんだなぁと実感できます。

これまでは臨書を提出することが多かったのですが、時にはこのような創作を提出してみたいというのは、

書道をずっと好きでいたいなぁと思うからでもあります。

書道と一口に言っても、そのなかにはたくさんのジャンルがあるわけです。

漢字、仮名、仮名交じり文、古典もあれば現代書もある。

詩や俳句を書くのも、そうです。

様々な余白のとり方、墨の濃さ、紙の大きさ、筆の大きさ……

そういった細かな条件によって、選べる楽しみも書道の醍醐味です。

機会があったら、ぜひご一緒に体験してみていただけたらと思います。

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