2020.03.03
かつて、お花見は桜ではなく「梅」だった!?
関西
コピーライター・セミナー講師
くすぐる大人の好奇心❤
松井 貴代氏
今日は、お雛祭りですね。
お雛祭りといえば、「桃の節句」ということで桃の花ですが…
今回は、「梅」のお話です。
今年は、暖冬でお花の開花にも影響しているようです。
愛らしい梅が満開をやや過ぎてしまいました。
毎年、2月から3月、天候が不安定なこの時期の楽しみは、
梅を愛でること。
お花見といえば、桜を連想するのが通常でしょう。
しかし、その昔、お花見は、「梅」を鑑賞することだったのをご存知ですか?
現代につながるお花見のスタイルは、奈良時代にできたと言われており、
その当時を表す、絵画や書物がたくさん残されています。
そこに記されている花は「梅」なのです。
万葉集で詠まれた歌も、桜を詠んだ歌は43首に対し、梅を詠んだ歌は110首。
いかに梅が当時、貴族の間で愛され親しまれていたかを物語っています。
時代を経て、庶民の間でも「お花見」が定着するようになったのが
江戸時代。その頃から、梅から桜へと移行したようです。
私は、可憐で上品な梅が大好きです。
梅を鑑賞するのは、我が家の年中行事の一つでもあります。
私が住む街に家族の檀家としてのお寺がありますが、お隣に神社が仲良く並んでいるのです。
その神社こそ、梅で有名な熊野神社。
毎年、お雛祭りには恒例の「梅祭り」も行われます。
ここからは、
梅の画像をご覧ください
しだれ梅も美しいです。
白い梅は清楚。
梅にも多彩な種類があり、色々な表情が楽しめます。
梅を見ると、まだ寒くても春を近くに感じますね。
自然を愛する心から安らぎも生まれます。
皆様も素敵な春をお迎えくださいね。
プロフィール
コピーライター・セミナー講師
松井 貴代氏
京都精華大学大学院人文学研究科修士課程修了。雑誌広告、情報誌、カタログ、Webサィトなど多数の仕事に携わり、ファッション、美容を中心に、女性のライフスタイルや多様性を提案する広告制作を行っています。フリーランスのコピーライター、またコピーライティングをレクチャーするセミナー講師として活動中。