「ソーシャルディスタンス」の光景
ついに「緊急事態宣言」も全国で解除になりましたね。しかし、すぐに元の日常に、とはいかないようです。 写真はさる有名カフェチェーンの店内で撮った一枚です。推奨されている「ソーシャルディスタンス」のために座席を減らした結果、地下フロアーの片隅に椅子やテーブルが積み上げられていました。 大手ほど国の指針に敏感なのか、このチェーンでは早くも3月の末からの全面的な〈臨時休業〉を決め、およそ2カ月間も店を閉めていました。自宅の隣駅にあるこのカフェに、2カ月間ぶりやって来たのですが、コロナ災禍による「ソーシャルディスタンス」対応よりも、もっと驚いたことがあります。 連日のコロナ報道のために、まるで話題にもなっていないのですが、実は東京都の条例で、4月1日から飲食店での喫煙がかなり厳しく制限され始めたのです。 正式名称は「東京都受動喫煙防止条例」、または「改正健康増進法」とも言い、2人以上の人が利用する施設は〈原則屋内禁煙〉になったのだそうです。このチェーンカフェでは、およそ20席ほどの、他店から比べれば喫煙エリアがあったのですが、驚いたことに座席は全て撤去され、何もないスタンディングの喫煙スペースになっていました。 このカフェの喫煙所は紙巻タバコ(いわゆる火をつけて吸う普通のタバコ)もOKでしたが、多くのカフェでは喫煙ブースがあったとしても、注意書きが貼られていて、そこには「電子タバコのみ。紙巻タバコは吸えません」などと書いてあるのです。 ボクは紙巻タバコ派で、電子タバコは吸いません。あの焼き芋みたいな味の変なタバコのどこがいいのかまるでわからないのです。なぜ電子タバコはOKで紙巻タバコはダメという風潮が生まれたのでしょう。たしかアメリカあたりでは、電子タバコの有害性が問題になっているという報道を見た気がするのですが……。 これはあくまでも僕の邪推ですが、紙巻タバコは吸殻がたくさん出て店を汚すし掃除も大変なので、きっと店員さんたちが面倒臭いんでしょう。