国ごと冷やす、冷やし中華

東京
コピーライター
TOKYOそういえば日記 19
コジマカツヒコ

みなさん、冷やし中華はもう終わっちゃいましたか?

 

こちら東京は、11月だというのに20度超えの日もしばしばの晩秋。

南風が吹いたら時間帯によっては汗ばむくらいです。

 

そう、例年並みの異常気象。

 

で、先日も暖かかったので冷やし中華を食べたのです。

 

食べながら思ったのは、すごいネーミングだなぁ、と。

 

冷やし中華。

 

国ごと、冷やす。

 

ちょっと何言ってるか分からない(富澤)。

 

 

そういえば国の名前が付いている食べ物や料理ってけっこうあるものです。

 

トルコライス

ピラフ、カツレツ、スパゲティなどがワンプレートに乗った大人のお子様ランチですね。

長崎市のご当地グルメですがトルコにはそんな料理はありません。起源は複数あって謎。

以前、長崎市がトルコとの親善のためトルコライスを紹介したところトルコ政府から抗議を受けたそうです。

 

アリメカンコーヒー

いわゆる和製英語。野球のナイトゲームがナイターと呼ばれているようなもの。

コーヒーが普及しはじめたとき、浅く焙煎したコーヒーをアメリカ人が好んで飲んでいた

ことから「アメリカンコーヒー」と呼ぶようになったとか。

 

アメリカンドッグ

どことなく犬っぽいシルエットと色合い。私は子供の頃、犬に似ているからだと思っていました。

調べてみると、あながち間違いではありませんでした。

ドッグはホットドッグの”ドッグ”に由来するもので、そのホットドッグは犬のダックスフントを

連想させることからドッグと呼ばれていたとか。

アメリカンの部分はアメリカ発祥だからだそうです。当地ではcorn dog(コーンドッグ)が正しい名称だとか。

 

ナポリタン

給食の人気者でした。うどんみたいなペタペタした塊をおたまですくったりして。

ナポリタンは戦後まもない日本で、横浜のとあるホテルが生み出したというのが定説でした。

もちろんナポリの人は食べません。ただし、非常に近い名前の料理が存在することがわかりました。

「Spaghetti alla Napoletana スパゲッティ アッラ ナポレターナ」なる料理はナポリに存在します。

古典的なナポリ料理で、主な材料はニンニク、トマト、塩コショウ、バジルなど。

まったく別物の料理らしいですが、画像を見ると、いやでも、意外とそれっぽいぞ、と

私は思いました。下の写真がそのスパゲッティ アッラ ナポレターナです。

https://sanremo.com.au より引用

 

本国には無い料理は、ほかにもいろいろ。

 

ジャーマンポテト

ブルーハワイ

ウインナコーヒー

フランクフルト

中華丼

天津丼

フレンチドレッシング

フレンチトースト

etc.

 

キリがないので解説はもうやめますけど、たくさんありますね。

 

 

料理の名前といえば、もうひとつ。

訪日外国人観光客に向けて、わかりづらい和食のメニューをどう伝えるか?

2013年に東京オリンピックの招致が決定してから飲食業界がアレコレ頭を悩ませてきたと聞いています。

 

たとえば、親子丼。

ニックネームのような名前なので、元の食材が何なのかわからないですよね。

最近はインバウンドに特化したAI翻訳サービス「boundy」があり(現在はコロナウィルスの影響で一時中断中)、

これに「親子丼」を翻訳してもらうと、

Rice Bowl with Chicken and Egg

食材ふたつがわかる。そもそも「ご飯もの」だということもわからなかったけれど、これならわかります。

 

きつねうどん

Wheat Noodle Soup Topped with Fried Tofu

だよね。「Fox」だと動物愛護団体が卒倒してしまいそう。

 

だし巻き卵

Japanese-style Rolled Omelet

そうきたか。ジャパニーズオムレツか。

 

唐揚げ定食

Deep-fried chicken Set Meal

ディープなのね、唐揚げって。

 

 

また言葉の翻訳以外にも、ピクトグラムで食材をわかりやすくする

取り組みも進んでいます。

宗教によって食べられないものがありますからね。

飲食店舗専門情報サイト「店サポ.jp」より引用

 

 

以上、今回は食べ物の名前についてのアレコレでした。

と終わりにしたかったけれど、あとひとつ。

 

食パンは、何故、食パンなのか。

 

「食用のパン」??  って、、、パンは食用だし。

デッサンで使う「消しパン」に対して「食べられるパンだから食パン」

という説も、なんだか順序がおかしい。

 

これは迷宮入り。ついぞわかりませんでした。

プロフィール
コピーライター
コジマカツヒコ
30数年前、マスコミ電話帳を片手に「使ってくれませんか?」の電話勧誘を繰り返し「ゆ」のページに書かれていた制作会社に潜入。流通やメーカーのハウスエージェンシー、広告代理店を経て独立。得意領域は流通小売・メーカーの広告や販促ツールいろいろ。趣味は水泳と愛猫の育成、お酒と無駄話。お仕事のご依頼は kojimakatsu@icloud.com までメールくださいませ。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP