PCR検査を受けてきた。

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつらひさこ
cromaconceptovisualによるPixabayからの画像)

タイトルの通りなのだが、とにかく受けてきたというか、受ける機会があった。

せっかく体験したので、今回はこのことを綴ってみようと思う。

 

先週の頭くらいに微熱と寒気、倦怠感が出た。

去年だったら、「あったかくしてビタミンCを取ってたくさん寝よう」くらいの対応だったと思うが、さすがに今年はこの症状が2日続いた時点で、コロナの相談窓口に電話した。

 

ところが、時期が時期なだけに相談窓口にはまったくと言っていいほどつながらない。

このまま電話だけに時間を費やすのもどうなんだろうと思い、かかりつけの病院(PCR検査対応あり)に電話をしてみた。

 

病状を説明すると「しばらく待つかもしれないし、必ず検査が受けられるわけでもないが、診療予約は可能なので少し離れたところにある発熱外来の入り口から来てください」とのこと。

 

去年だったら、7度ちょっとの熱が続いたくらいでは病院に行くのはためらったが、夫の会社からは「家族が発熱した段階で報告せよ」というおふれが出ていたので、さくっと対応した。

 

診療は、私は車の中で待機、先生は車の外で少し離れて症状を聞く形の問診のみ。

特に喉を診られたわけでも聴診器をあてられたわけでもなく、車の窓を開けながら自分の症状を伝えるのみだったのだが、先生からは「検査受けます?受けてもいいと思いますよ」とのお言葉。

 

確か、春あたりは全然受けられないと聞いていたのに、(病院によると思うが)いつの間にやらこんなあっさり受けられるようになっていたのかと驚くも、受けられるなら受けておこうとPCR検査を行うことになった。

 

私は唾液を提出する形の検査で、それ自体はあっさり終わったのだが、会計時に看護師さんから「結果が出るまで会社にはいかないでくださいね」とさらりと言われ、「そうか、そういうことになるんだった!」と鈍いわたしは漸く事の重大さを実感した。

 

かくして、私だけでなく子供は登校停止、夫は在宅勤務に。

家族全員、「あなたの結果が出るまで動かないでね」の状態となる。

 

「どう考えても風邪のような気がするんだけど…咳も喉の痛みもないし…でも正直コロナはかかったことないから何とも言えん…」という、軽い気持ちで受けてしまったことへのほんの少しの後悔と、「今は安心して風邪もひけないのか」という暗澹たる気持ちと、「陽性だったらどうしよう」という怖さと、結果が出るまでは本当にいろいろと考えた。

 

これが日本全国、世界各国で起こってるのかと思うと、「なんて年だ!」という誰にぶつけてよいかわからない怒りも湧いてきた。

 

結果から言うと陰性でホッとしたのだが、これを書いている現在、都内の陽性者の数はどんどん増えているようで、いつ家族が、そして私自身がまた検査を受けることになるかわからない。

 

そして、実はこの話には続きがあるのだが、こちらはまたの機会に回そうと思う。

皆さんもどうぞお大事に。

プロフィール
ライター
かつらひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、7年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察

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