美と健康の寒中うし紅
東京
webクリエイター
INOUE
いのうえ氏
マスク生活にすっかり慣れたこの頃ですが、
マスクの下のメイク事情は変化があったのでしょうか。
どうせ隠れているから、マスクに付着するのが嫌だからとリップをしなくなった人もいるかもしれませんね。
そんな一方で、そろそろお気に入りブランドの限定コフレに
胸をときめかせている人もいるのではないでしょうか?
毎年クリスマス限定コフレを楽しみにしている人も多いですよね。
実は江戸時代の女性も買うのを楽しみにしていたメイクアイテムがあるのですよ。
今日は江戸の女性を魅了した寒中うし紅をご紹介します!
江戸の女性は唇に紅を引いていました。
この紅は紅花から作られるのですが、紅は熱に弱いため低温で製造する必要がありました。
その為、一年で最も寒い時期に作られた紅は品質が高いと人気でした。
そしてこの寒中紅の人気に目をつけた商人は、
丑の日を特売日にして「寒中うし紅」を販売しました。
なぜ丑の日にしたかと言うと、牛の像の撫でると、
撫でた箇所と同じ部位が健康になると信じられていたからです。
そんな縁起の良い日に質の高い紅を販売する。
売れないわけが無いですよね。
朝からお店は女性で賑わっていたそうです。
もしかしたら寒中うし紅を買うのを1年の楽しみにしていた
人もいるかもしれません。
そう考えると、時代を超えて女性の美意識は共通なんだと微笑ましくなります。
プロフィール
webクリエイター
いのうえ氏
webクリエイター。コーディング、デザイン、ディレクションなど。
企業系サイトのリニューアルや更新、ECサイト運用などに携わる。
フェローズでの講師経験もあり。
ここでは日本文化とデザインをテーマにした記事を発信します。