ごはんとお喋り。

東京都
ライター
来た、見た、行った!
かつらひさこ

2回目の緊急事態宣言真っ只中である。

この原稿を書いている時、3月まで1カ月間延長するとのニュースが入ってきた。

 

家には受験真っ只中の子どもがいるので、政治家の方に言われずとも人との接触を経つ生活は続いている。

外に出るのは職場とスーパーくらいだ。

 

日々の楽しみがお昼ごはんくらいしかないというのも書いてて哀しいが、最近は友人と飲むわけでもどこかに行くわけでもないので、多少豪華めのランチにしている。

 

ところで、人と一緒にごはんを食べることがなかなかリスキーになっている昨今だが、私はと言えば、ランチをする時はひとりごはんのことが多い。

 

独りで黙々と食べてささっと帰る。

いつからかというと、昔からだ。

 

書いててなんか友達いないのと聞かれそうな感じだが、友人知人とお茶したりも好きだが、ひとりごはんも好きなのだ。

 

というより、友人とごはんを食べたりお茶を飲んだりするとお喋りに夢中になるせいで、食べるのが異常に遅くなってしまう。

なので昔からずっと、お喋りはお喋り、ごはんはごはんで別々にしてほしいと思っていた。

 

これだけではなく、例えば音楽を聴きながら何かをすることができない。

音の世界に引っ張られてしまうのか、同時進行が難しい。

ひとつのことにしか集中できない性質なのだろう。

 

話は戻るが、「お喋りせずひとり黙々ごはん」が奨励される時代になった。

いつまで続くか分からないし、ずっと続いたら困るのだが。

 

それでも、自分が好きなごはん屋さんにはできるだけ長く店を開けていて欲しいので、今日も独りで黙々ささっとごはんを食べて、ささやかに経済を回している。

 

プロフィール
ライター
かつらひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、7年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

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