さようならJALの時刻表
「まん防」っていうな! (伊吹マヤ)
「まん延防止等重点措置」を「まん防」と略す野党議員に西村経済再生担当大臣が半笑いでキレてたのが
ちょっと面白かったです。
そんな4月の最初の日、今回は飛行機のお話です(なんて無理矢理な繋げ方だ!)。
打ち合わせ場所に向かう電車の中でアドビジョンを眺めていたらこんなニュースが。
「日本航空、紙の時刻表が最終号」
飛行機かぁ。もう長い間乗ってないな。沖縄九州仙台金沢大阪、何もかも皆懐かしい(沖田十三)。
15年ほど前までは仕事のロケも時々あったんですけどインターネットが普及して、予算もだんだんシビアになって
ロケはADとカメラマンだけ。コピーライターは企画わかってるでしょ留守番ね。このパターンが増えました。
嗚呼、おぉ、飛行機に乗りたい。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」の敗者みたいにタラップから降りられずとんぼ返りになっても構わないから。
話が脱線しました。時刻表の話です。日本航空つまりJALの紙の時刻表が現在の3-5月版をもって終了となります。
会社の創立から70年、途切れることなく続いてきた紙の時刻表。使いやすかったのにね。
打ち合わせ場所がたまたまJAL直営の営業所「JALプラザ」のある有楽町だったので寄ってみました。
分厚いドアを開けるとこぢんまりとしたパンフレット置き場があり、横には元CAの方でしょうか。すらりと長身の
女性スタッフが立っています。時刻表は私の手の届くところにあったので1冊を頂き(…乗らないのにゴメンね!)な
気持ちで女性スタッフさんの方を向いて軽く会釈。
すべてお察しだったのでしょう。目が合うと、菩薩のような慈悲深い微笑で深々とお辞儀をされました。
言葉は無かったけれど “今までありがとうございます” という心がビシビシと届いてきます。
これが表紙です。右下には「国内線時刻表 最終号」。
キャッチフレーズがいつものスローガン「明日の空へ、日本の翼」ではないのです。
空の旅は、明日へつづく。
なんかジーンと来ます。
裏表紙にはこれまで刊行されてき時刻表の表紙のアーカイブス。こっちは楽しい。
私が最初に使った時刻表は、、、右上から4番目のような記憶が。
仕事場に戻ってから、YouTubeで城達也さん時代の「ジェットストリーム」を聴きました。
なんとも心を揺さぶられる声。原稿も名文です。
「遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。満天の星をいただく果てしない光の海を、豊かに流れゆく風に心を
開けば、煌く星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。
これからのひと時。日本航空が、あなたにお送りする音楽の定期便。ジェットストリーム。
皆様の、夜間飛行のお供を致しますパイロットは、わたくし、城達也です」
(ジェットストリーム オープニングナレーション)
いつかまたきっと。待っています。再見!!